トキメキを理念に考える
はじめたきっかけ
僕は大学のスタートと同時にBENELA という名で活動を始めました。きっかけは Redfish さんという憧れのイラストレーターさんを知ったことでそこから
いつか自分の世界観を通して誰かを喜ばせたいと思った事からです。今までは浮世絵をオマージュした作品など正直よくわからないイラストばかりでした。ですがこの活動を始めてからは「トキメキ」を理念にイラストを制作しています。
BENELA があるおかげで可能性が増えました。「ただかわいい絵を描く男の子」で終わらせたくないという気持ちが常にあって・・・。僕の所属しているグラフィックデザインは考えさせられる作品や価値観を生み出す人が多く、当初そんな中でポップなイラストで活動している僕はなんだか恥ずかしかったんです。だからこそイラスト以上に面白い企画を常に考えるようになりました。
この冊子「kyosukeMuramoto」を作ったのはトキめくかわいさ以外に生み出したい才能があったからです。例えば、僕は工事現場に魅力を感じていてトキメキの空間だと思っています。
ここにはない新しい感情が生まれる場所だったりとか何か色とりどりで興味を持ちました。裏トキメキ？みたいな感じ笑
僕って変わってるんです。変っていうか絶対に人が気づきもしないようなポイントや場所に着目してしまうんです。常にここはこうなったらなんかカワイイとか工事のヘルメットが全員ピンクでリボンがついていたら良いなとか考えてしまいます。やっぱり変ですね笑 この周りと違う視線を持っていることや面白いアイディアに変換できる特技？才能をアートとして共有したいと考えるようになり、このプロジェクトをスタートさせました。
全てにトキメキは存在する
絵を描くにあたって「感覚」と「多様な視点」を心がけています。さっきもお伝えしましたが僕は変わっているんです笑なんというか、普段見えないモノが見えるんですよ！病気とかではなく笑
自分の想像力を信じているのでトキめくかわいい作品が短時間で沢山生産することができます。常に物事や風景に対してないモノをあるモノとして考えていて、あのようなポップな作品は全部僕が見ている現実なんです。僕の代表作「一目惚れ」は実は大阪の本町駅をテーマに描いているんです。
伝わりましたか…？僕は大阪の地下鉄はどこか魅力的に感じてて、その中でも本町は特にトキメキの駅だなと思いました。でもどこが？と思いますよね。それがこの絵で表現しています。とある日、大阪に用事があり初めて本町駅で降りました。そこで、とある高校生の男女が片耳イヤフォンをしてホームで電車を待っていたんです。その時に、なんか感じるものがあったんです。そしてこの絵をひらめきました。でも、それだけではこんなキラキラしたアイディアには繋がりませんよね。
🌟「アイディアが中々広がらないんですが、どうすればきょんさんみたいなこんなかわいい絵を描くことができますか？」という質問をよく頂くのでここでお答えします！
全ての物事に意味があるように
全てにトキメキは存在するんです。
僕が普段うっすらと思っていることを言葉にするとこんな感じです。大事なのは「どうすればこれが可愛く見えるか」を多様な視線で見る必要がある事です。その少しのトキメキ（発見）が見えた瞬間、それをとにかく広げる事が大切です。また、トキめくだけでは終わらせないのも重要。
せっかくもらったトキメキ（ヒント）を見逃さず、そこから面白い情報を探します。これってなんかリボンに見えるなとか。「なんかカワイイかも」を追求すれば、今までにないアイディアを沢山出すことができます。
また僕がは普段からセレンディピティを探す努力を心がけています。セレンディピティとは「偶然の幸運」という意味である時突然アイディアが思いつくことを言います。考えてひらめくのではないので面白いアイディアがほとんどです。僕はこの「偶然」の確率を上げる工夫をしているので楽しくトキめくアイディアを短時間で仕上げることができます。
散歩って普段していますか・・？
散歩って実は健康以外に偉大な効果があるんです。散歩をすると脳の情報処理レベルが上がるので、仕事が捗ったりアイディアがいつもより多く生み出せます。これ以上アイディアが出ないと詰まってしまった時によく「外の空気でも吸ってきたら！」というアドバイスはよくありがちですが心理学的にも創造性を発揮する際に環境や空間が大きく関与している事が明らかになっています。
ぼーっとしてる時にもよくセレンディピティが起こるので散歩と組み合わせれば尚効果的ですよね。僕は逆でただ歩くだけでなく視点を変え「可能性」を見つけます。この散歩するだけという秘訣は一見簡単そうに思いますが、柔軟性がものすごく重要で発想のジャンプの機会を見逃さないように常に頭で感じる必要があります。これをじっくりと真面目に行うことで散りばめられたトキメキを全てポケットに入れることができます。
トキメキBENELAを現実に
去年からイラストの世界観を実際に現実で表現してみたいなと考えていました。僕は韓国のMVを見るのが好きでその影響で動画を撮る事もしばしばあり、「僕がディレクターとして普段イラストで表現しているトキメキ空間を現実にするとどのような事になるのか」すごく気になりました。
MVを作りたいというよりは、作者としてどんなテイストになるのかすごく興味を持ちました。僕が作っているのに分からないなんておかしいですよね笑
不思議なことに普段描いているカワイイ世界と僕が興味を持っているトキメキ（例えば工事現場など）にズレを感じることが度々あり、制作する際によく悩んでしまいます。
だからBENELA を現実世界で表現するとどんなトキメキが生まれるかすごく気になり今回モデル5人、自分含めた撮影班5人のチーム BENELA として作品撮りを行いました。
この企画は撮影する5ヶ月前から始めていて撮影構成ではなくモデル選びから始めました。
実はモデルは全員僕の大親友なんですよ！
美しすぎませんか！？僕の自慢の友達です！笑モデル5人が集まった雰囲気から世界観を少しずつ確立していきました。イラストのようなキラキラとしたトキメキを残しつつ、若干ノスタルジックで淡い感じ・儚さと青春を表現したかったので正直すごく悩みました。
場所も結構こだわりました。イラストに沢山お花を入れているので撮影予定の5月にバラ園を開催している淀屋橋、淡い要素と大人な世界観が漂う本町の2ヶ所だけに定め何度も下見をして研究しました。衣装も一人一人じっくりと時間をかけたり、シナリオも何度もやり直したりして当日ギリギリまで悩んでしまいました。撮影当日は正直天気も悪く上手く行かないことだらけで不安でした。
ですがチーム BENELAの皆さんがプロ意識を持って撮影してくれたおかげでなんとか素敵な撮影になりました。結果、想像以上にまさに求めていたコンセプトになって後から写真を見返してびっくりしました。BENELA を感じつつちゃんと儚さと淡く、けどどこか青い世界を作ることができ勉強になりました。この写真は6/15-17日の3日間神戸のpuljangcoffeeというカフェで個展を開く際に展示します。是非見に来てくださいね📷🫧
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