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確定拠出年金の自動移換は避けるべき落とし穴?

みなさま こんにちは
記事にアクセスいただきありがとうございます。

自動移換という言葉、聞いたことありますでしょうか?
確定拠出年金ではよく6ヶ月以内に手続しないと、自動移換されてしまいます。。。 というちょっとネガティブな文脈で使われる一般的な言葉ですが、結果的に自動移換、、、という方は、なんと、100万人以上いらっしゃるそうです。(令和3年12月時点)

企業型DCの加入者数は800万人ぐらいとされているので、退職して企業型DCから中途脱退したかなりの割合の方が、自動移換されている、これは見過ごせない問題です。

自動移換には、デメリットが沢山あって国も金融機関も退職前事業主もその削減は課題となっていますが、自分の大切な資産を守る事ができるのは自分しかいない!ということで、デメリットも理解したうえで、自分の身を守るべく、まとめてみたいと思います。

ちなみに、自動移換メリットは、加入者にはその時手続きしなくてちょっとラクした?以外は思いつきません。企業型DCの金融機関はルールに基づいて脱退者を他に送還(放り出せる?)できるので、加入者以外には少しメリットがあるのかも?

自動移換はデメリットしかない?

自動移換は企業型DCの加入者だった方が中途脱退後(60歳未満で会社を退職した場合)、約6ヶ月以内に移換の手続を行わずに移換元に置いてあった資産を、自動移換先に本人の手続や指図なく移動されてしまう事です。

デメリットは以下のような事が、、、

  • 企業DCで投資信託商品で運用していた場合でも、その時点で運用商品は売却・現金化され、それ以降、現金で保管されます。

  • 利息や運用益はありません。

  • 加入者期間に算入されません。

  • 毎月の管理手数料が資産から差し引かれます。
    月々52円と、移換された時に約4400円の手数料とさらに移換する場合の手数料も1100円かかる。

  • ここの場に資産を置いておいても、拠出もできないし、給付も受ける事ができません。

自動移換の行末で、一番、え!?っと思ったこと

特に運用するつもりもないし、60歳までおいておけたらそれでいいかな(無くなるわけではないし・・・)という方もいるかも知れないのですが、、、なんと、60歳以降で老齢給付を受ける場合は、一度個人型確定拠出年金へ移換する必要があります。とのこと。。

なんと、結局移換手続をしない限り現金として受取ることもできないのか、、 と、私には、ここが一番衝撃でした。結局最後には必ず移換作業があるんだったら、さっさと移換するに越したことはなさそう、、という感想です。

自動移換されるとお知らせハガキが来る

自動移換もこっそりされるわけではなく、所定のルールでご本人宛にご連絡が発送される仕組みになっているということですが。

100万人も自動移換されているということは、、かなりの方がそれを無視する・・・ということですかね。。

100万人✖️4400円(移換手数料1回)🟰44億円
100万人だったとしたら手数料だけで、すごい金額ですね。。
手数料でお知らせハガキを出したりするので、なんらかのサービスを受けているとはおもいますが、やっぱりもったいない。。

まとめ

自動移換、みんながそうしているから、怖くない と安心できるものではなく、自分の資産を大切にしてあげられるのは自分だけ と、強い心で、退職後の忙しさとか環境の変化に負けず、頑張りたいところです。

なお、移換先となるiDeCo口座や転職先の企業型DC加入者になったことを察知して、自動移管先から連携してくれるという仕組みも導入されているようなのですが、安心はできない、自分で確認は必ず必要 という注意もあるので、自動移換のお知らせを受け取った事がある方は特に注意を。(どういうところで漏れが発生するかはよく分からないのですが、基礎年金番号がミスで連携されない場合や、戸籍名変更などのタイミングでマッチしない場合でしょうか。想像ですが。)

あとは、、、特に海外転出の方は、その後、本当無事お知らせを受領できないかもしれない点や、社会保険の加入状況が複雑になるので特に気をつけたいですね。

ということで、自動移換を避けるため退職後6ヶ月以内での手続や確認は怠らない、万一自動移換にハマったとしても「なるはや」で脱出する です。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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