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カヌーを漕がなくなって考えた

ぼくは【カヌーガイド】でもある。
世の流れにより、10年近く続けてきた仕事は「不要不急」となった。
普段なら3月からカヌーツアーが動き出し、10月末までのシーズン中は、陸地より水の上にいる時間の方が長い。

漕がなくなって、インドア活動(コーヒー焙煎、パン焼き、マフィン屋)に勤しみつつ、改めて、のんびり、考えるでもなく考えていた。
【カヌーガイド】にも様々なスタイルがある。皆が同じ場所を一様に目指すわけでもない。正解はない。
とにかく、ただ、好きなことをひたすらに続けてきた。

【カヌーガイド】とは、「職業」というより、「生き方」なのだと思っている。

漕がなくなって、気づいた。
カヌーツアーを求められなくなっている事実自体に落ち込むことはなかった。
駆け出しの頃であれば、相当に弱ったに違いないが、インドア活動でもできることを少しずつ増やしてきたおかげか。

では、一体、ぼくが本当にやりたい「カヌー」ってなんだろう。


マフィン屋店主と毎日あれこれ話しながら、少しずつ紐解いていった。
知らないうちに諦めて、蓋をしていた気持ち。
好きなことを仕事にしていく中で、いつしか割り切り、目を逸らすようになっていた、元々持っていたはずの、自分のカヌー的核は、単純明快なものだった。

ぼくは、大切な人とカヌーに乗りたいんだった。

#カヌー #支笏湖 #カヌーツアー #北海道



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