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『天気の子』感想

はい、今話題の映画ですね。ここ数年下の娘が映画大好きでして、ちょくちょく観に行っています。今回もその流れ、でも『君の名は。』は見に行けなかったんですよね。今回割と早めに行動したのは、カミさんが荒木健太郎先生にハマっており、見に行くならパンフレット買ってきて!と言うのもありました。まあ『君の名は。』をBlu-rayで見たときにスクリーンで見ときゃよかったって後悔したというのも大きいですが。

そんなこんなで観た感想を記しておきます。

まず色々尾ひれが付いてはいますが、新海監督も述べているように基本ボーイミーツガールのお話です。そこが気持ちよくもあり、また気持ち悪くもある(笑)…と言うか新海やっぱオメー気持ち悪いな(褒めてる)!!!だってよ、女の子みんな可愛すぎでしょ???????童貞力炸裂させすぎでしょ???????これは完全に『君の名は。』を超えてます。もしかしてこれ、過去最高の童貞力なのでは??????????????????(言い過ぎ)

でも個人的には巫女のディテールをもう少し掘り下げた描写があった方がオタクの印象には残った気はします。だってその方がシコれ…ゲフンゲフン、でも一般向けにはこれで正解なんだろうなあとも。だからこそのスピード感(君の名は。には及ばないものの)でしょうし、一般にドカーン!!を狙うなら、そんなとこ気にしないほうがいいんだ。あいつらどうせ感動ポルノを求めてるんだから。いや、POP的にはまあそれでよかったんじゃないかとも思うんですけど。でもアニメーションとして語り継がれるのはオタク層にもしっかり刺さるものを持ってる作品だと思うので、そういう意味ではちょっと情報削ぎ落としすぎだったかもしれないですね。まあ個人的な意見ですけど。

一方、声優さんたちの演技は素晴らしかったと思います。主人公、ヒロインともすごく可愛かったし良かったし、夏美役の本田翼はちょっと小悪魔っぽくてエッチで可愛いし、ベテラン刑事役の平泉成も最高に渋かったし、一番はやっぱり倍賞千恵子でしょうね。何と表現したらいいのか…「冨美さんそのもでしかない」と言った感じです。ガラスの仮面とか思い出します、はい。

なんにせよ、魅せる画面作りのために技術をガンガン使っていてむしろ潔く、それもある時期のプログレやフュージョンのような“技術ための技術”みたいな使い方ではないので素直に感激しました。ディズニーランド的な楽しさというか。でもって山本二三も噛んでる背景美術でしょ。そりゃ天気ですから雲もあります、雲といえば山本二三でしょ!それだけでも必見ではないかと。

ということで、ほとんどお話には触れていませんが、秒速五センチメートルのむず痒さまで行かず、かと言ってラピュタのカタルシスまで行かないものの、少年漫画的な甘っちょろい恋愛模様を堪能したい!と言う方には大変おすすめです。そして、誤解を恐れずいえば“映像ドラッグ”です。ドラッグに溺れたい方は是非ご覧いただきたいと思います。思えば『風立ちぬ』もほぼ映像美の作品としてしか見てないなあ。快楽原則忠実と言う意味ではロックンロールなのかも知れない。私は真のロッカーなのかもしれない。ラ・ムーの菊池桃子さんなのかもしれない。んなわきゃない。

私からは以上です。


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