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ポケモンを半年描き続けたら、世界の見え方がちょっと変わった話

こんにちは、Benです!

突然ですが、皆さんヒバニーというポケモンを知ってますか?一言でいうと、とってもかわいいうさぎポケモンです!

この記事は、そんなポケモンをイラスト未経験の私が半年描き続けてみて、得た気づきをまとめたものです。

今回はイラストの世界を全く知らなかった過去の自分に伝えるつもりで、この半年間を振り返ろうと思います!

1. デジタルイラストとの出会い

今でこそイラストを趣味にしている私ですが、実はもともとお絵かきに対して相当な苦手意識がありました。

これは、小中学校の図工・美術の時間に水彩画をうまく描けた試しが全然なかったからです。
下書きはある程度描けても、色塗りの段階が特に問題でした。あれこれ絵の具を重ねているうちにくすんだ色になってしまったり、紙が水でびしょびしょになってしまったり……片付けも大変でした。

つまり、ここでのつまづきポイントは以下の通りです。

・必要な色を思い通りに作れなかった
・1度塗ると元通りにできなかった
・画材の片づけが大変だった

時は流れ、大学生となった私はお絵かきと無縁の生活を送っていました。
そして2020年12月のある日。Twitterで #ポケモンと生活 とタグ付けされたイラストを見かけます。「もしポケモンが本当に一緒にいたら?」と想像して描かれたイラストたちに、ものすごく強く心を惹かれました。

「日常をイラストで表現できたら楽しそう!」

という思いで、デジタルイラストを始めることを決心します。

デジタルにしたのはiPadが手元にあったからという単純な理由ですが、結果的にこの選択が大正解でした。というのも、先ほどのつまづきポイントが全て解消できたからです。

・必要な色を思い通りに作れなかった
 →最初から色が全て揃っている
・1度塗ると元通りにできなかった
 →いくらでも元に戻せる
・画材の片づけが大変だった
 →iPadのアプリを閉じるだけでOK

おかげで、あんなに苦手だったお絵かきを再開することができました。現代の技術に感謝です!
このように、私のようなお絵かきが苦手だった人でも、実は手段を変えることで楽しめるようになるかもしれません。

しかし、私は間もなく、壁にぶちあたることになります……。

2. 違和感とのにらめっこ

私が最初にしたことは、iPadにProcreateというイラストアプリを入れ、解説動画を見て使い方に慣れることでした。amity先生の動画がとても分かりやすかったです!

1週間ほどでアプリの使い方に慣れた後は、さいとうなおき先生のイラスト最速上達法を行うことを決心します。

ここで「理想の自分の絵を探す」ことが強調されていたので、私はヒバニーの公式イラストを目標にして、描き始めることにしました。人間より簡単に描けそうだし、なによりかわいい!と思えたからです。

しかし、ここに大きな罠がありました。

ヒバニーをかわいく描くの、簡単じゃない!!
てか、めっちゃむずい!!!

当時の自分は気づいてませんでしたが、ヒバニーはシンプルなゆえに、輪郭や目の位置のわずかなズレが大きな違和感につながってしまうのです。何枚かイラストを描いてみたものの、なんだかかわいく見えなくてがっかりする日々が続きました。

「公式絵から体の比を計算してみる」「構図集を模写してみる」などの試みもしてみました。ある程度効果はありましたが、なんとなく不自然さが残ってしまいます。

そこで、私はある方法を実践しました。それは、

あらゆる手段を使って違和感を見つけ、
徹底的に修正する

というものです。
まず、以下の方法で絵の不自然な部分を洗い出します。

・ラフが完成したら、他の絵と比較する
・線画が完成したら、小さくしたり左右反転する
・塗りが完成したら、いったん寝て翌朝見る

正直、絵を左右反転する瞬間とか翌朝見る瞬間とかドキドキです。うまく描けたと思ったのに違和感だらけだったりするので!

そして、見つけた違和感を以下の方法で地道に直します。

・一部描き直す
・選択→変形ツールを使って線を直す

これを私は「違和感とのにらめっこ」と呼んでいます。これにより、

① 絵の違和感を見つける能力
② 絵の違和感を直す能力

が少しずつ伸びていったのかな、と感じています。時間はかかりますが、私にとってこれが1番効果的でした。

また、「自分の絵ってうまくね!?」って舞い上がる瞬間を何度か経験しました。これは①と②がきれいに一致している状態なのだと思います。この時は余裕があるので、新たな目標を設定するようにしていました。

一方で、「何をやってもうまくいかない……」とスランプに陥るときもありました。これは、①が②を上回ってしまった状態だと思います。この時は落ち着いて、模写やトレースをして画力を上げることに専念しました。

参考までに、半年間で私の絵がどう移り変わったかまとめてみました。

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どの絵も当時の最大限の画力で描きましたが、改めて見ると半年で印象が大きく変わっていて驚きました。

なお、この練習法は以下のnoteからも大きく影響を受けています。

3. 世界の見え方がちょっと変わった

そして、不思議なことに、お絵かきを続けたことで、創作活動全体に対する私の考え方・姿勢が変わってきました。予想もしてなかった相乗効果です。
これは、どんな創作活動でも、良いものを作るためには「違和感とのにらめっこ」が不可欠だ、と感じるようになったためです。

例えば、分かりやすい文章を書くときには推敲を繰り返すことが不可欠ですが、これは「文章の違和感を見つけて修正する行為」と言えます。

また、プレゼンやポスターなどで見やすいデザインを作るときにもあてはまりそうです。「なんかイマイチなデザインだなぁ……」と感じたときに放置せずに原因を究明すれば、伝わりやすさも大きく変わってきます。

他にも、今まで気にも留めていなかった広告やデザインに対して、「これすごく魅力的だな!」「あれ、なんか違和感ある?」というように、クリエイターよりの視点で見られるようになったという変化もあります。

「そんなのよくある話だよ〜」と思う方もいるかもしれません。
ですが、今まで見向きもしなかった様々な創作活動に興味を持てるようになったこと、そして自分なりに共通するポイントを見いだせたことから、私にとっては世界の見え方がちょっと変わった、と言えるくらい大きな気づきだったのも確かです。

4. 最後に

現在でも私は1週間に1枚ペースでゆっくりイラストを描いています。
飽きっぽい性格にも関わらず半年間も続けられてこられたのは、イラストを見てくれている友人の存在と、Twitterで交流・リアクションしてくださっている方々の影響がとても大きいです。(いつもありがとうございます!)

そして、実はまだ「日常をイラストで表現する」という最初の目標を達成できていません。私が大学生なのもあと半年強なので、時間の許す限りこれからは人間(ちびキャラ)や、簡単な漫画にも挑戦していこうと思っています。

以上がこのnoteで伝えたかった内容です。ここまで読んでくださりありがとうございました……!




……本当は、推しのヒバニーがめっちゃかわいい話とか、それをきっかけにポケモンに再度はまった話とか、書きたいことがまだまだあるんですが、それはまた別の機会に!!

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