グループホーム入居中の父が誤嚥性肺炎で入院しました。

「お父さんが今日高熱が出まして、39度あるので系列の内科を受診します。入院になるかも。」
グループホームの施設長さんから、連絡があった。
昼食後、本人から、身体が熱いと訴えがあったと言う。

駆けつけると、痩せて酸素マスクをした父の姿があった。
「お父さん、元気なん?大丈夫?」
と言うと、私を見てゆっくり首を振る父。

レントゲンを撮ると、肺の一部が白く写っており、
肺炎の可能性があるということだった。

先生からは
「10日前にも熱が出て、施設で処置をして熱は下がっていたんですが、今回また高熱が出て、肺炎のようです。2週間ほど入院になります。」
とのことだった。

「72歳とご高齢のことと、膵臓がん、肺癌など病歴がありますので一応お聞きしているんですが…」

「万一の場合、心臓マッサージなどの延命処置を希望されますか?」と聞かれたので、

「以前、本人に確認したところ、望まないと言っていました。」と答えた。

「わかりました。酸素吸入などこちらでできることはさせていただきます。いつでも撤回はできますので」
と言われてサインをした。

入院の書類を記入した。ADL(排泄、食事、移動など自力でどこまでできるか細かく記入するもの)は施設長さんに書いてもらった。
父が、PCR検査を受けている間に、コンビニへ行き
5000円おろした。

看護婦さんに、テレビカードを購入して渡した。
「テレビなんて見ます?」
とベテランの看護師さんが聞いた。
「見ます!」
と答えると、
「わかりました。ここに置いておきます。個室なのでイヤホンはなくて大丈夫です」

なんかひどいな、と思ったけど県内でコロナが昨日また出たしピリピリしているのかな…

点滴などの処置はちゃんとしてくれるだろう。

施設と連携は取れている。おまかせするしかない。

PCR検査が終わって、父が、ストレッチャーで運ばれて来た。
ベッドに移され、横になり、マスクを取ってもらった。点滴をしてくれた。
安心したのか、父は口を開けて寝ていた。

「面会はラインでお願いします。洗濯物がたまったらこちらから電話します」
とのことだった。

「よろしくお願いします」
と言って帰った。

今は私にはしてあげることが何もない。

先生と看護師さんにおまかせするしかない。

父の回復を祈るばかりだ。


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