認知症の父親が一人暮らしを始めて入院するまで。

一人暮らしを始めた父は、元気を取り戻しました。

週2回デイサービス

別の週2回は就労支援施設

赤いカバンは就労支援の荷物

青いカバンはデイサービス用

毎朝、ヘルパーさんが来てくれて、朝食準備と服薬の声かけをしてくれました。

スタッフの方がどちらも玄関先まで送り迎えをしてくれました。

就労支援B型施設では、靴下の袋づめの作業の仕事をしていて、他のメンバーの方とバトミントンをしたりする時間もありました。

デイサービスでは脚力を鍛えるマシンを使ったりレクに参加したり将棋仲間が出来たり楽しんでいた様子。

月に2回の通院も電車で通うことが出来ていました。
先生と話した内容は忘れてしまいます。

ヘルパーさんに実費で付き添いをお願いしていました。

デイケアのない日は近くのスーパーまで歩いて買い物に行きました。

カップ麺と大好きなみかんとビールを買う

帰ったら、電気コンロでお湯を沸かしカップ麺を食べる

近くのタバコ屋さんも馴染み客に

娘の私はカンファレンスが月1回。父のためにケアマネもヘルパーさんも親身になって
下さいました。

徐々に一人で出かけて道に迷うことが増え

草抜きの仕事に行き、帰り道に迷って、一人で歩いているところをデイサービスのスタッフが見かけて、家まで送ってくれたこともありました。

そして、布団をタバコで焦がし

光熱費の請求書が来ると不安そうにしている

そして、友人に会いに行き、お酒を飲みすぎ帰り道迷ったことがありました。

その後血糖値が上がり糖尿病が悪化

心配した内科の先生から私に電話が。

「お父さん、もうひとり暮らしは無理です。施設に入ったほうがいい。」
先生に、
「糖尿病の専門の病院を受診したい。」
というと、
「その先生は大学の先輩なので紹介状を書いてあげましょう。」

と言って下さいました。

担当のケアマネにも内科の先生から連絡が来て
ケアマネが予算に合う施設を探して下さいました。

紹介してもらった病院で検査し、入院することになりました。

糖尿病の値ヘモグロビンA1c が10になっていました。 

入院中の検査で、膵臓がん(疑い)か見つかりました。 

就労支援施設は地域が離れてしまうので行けなくなる為、父と挨拶に行きました。

一緒にバトミントンをしていた若い方が「寂しくなります」と言ってくれたのが印象的でした。

スタッフの方は、
「娘さん、本当にギリギリのところまでよくお父さんの自由にしてあげましたね」と言って下さいました。
泣きそうになりました。

本当にお世話になりました。

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