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秋分の日。 故人、先祖をうやまい、偲ぶ日。 昨日のじぶんも、 今日のじぶんにとっては故人ともいえる気がするから、あっけらかんに明るく偲んでおこうとおもった。 ひとは、まいにちちいさく死んでは、 ぼちぼちと生きていく。 それは、またたく観覧車のように。 それは、いのちの残り香かおるせみのぬけがらのように。 それは、ひとひらの落ち葉のように。 それは、あのひとへのゆらぐ気持ちのように。 さがってはあがる。 あがってはさがる。 くりかえし、といかえし、ねむる。