無職の最近は②(4/8の日記)

・4/8(月)

無職として過ごす最後の一週間が始まった。じわじわと夏休み終わりのあの感じが押し寄せてきている。

10時に起きるも2時間以上ベッドから動けず、正午ごろにやっとこさ朝食へ出かけた。
最近はパジャマとして着ていたneedlesのジャージを私服に取り入れてみているが、道行くギャルに「あのパンツ可愛くない?」と指されてゴキゲンになった。

20分くらい歩いて、かねてより少し気になっていたパーラーへ。パーラーっていうのは「軽い飲み物などを主とする食堂」のことらしい。

メニューに迷ったが、奮発してランチのサルシッチャのセット(1700円くらい)を頼んだ。サルシッチャっていうのは「イタリア風ソーセージ」のことらしい。対句法っていうのはこうやってやるんだ。

んでまた食レポなんだけど、結局美味しすぎ。値段とかもうどうでもよくなった。
まずは一番の売りであるパン。3種のハードパンは水分をたっぷり含んで外はカリカリ、中はもちもちの模範的京都人仕様で、噛むたびに小麦畑の土の味までがしっかりと口内を満たしてくれた。
サルシッチャもナイフを刺した途端に肉汁があふれてくるジューシーさで、ハーブが効いていて食が進んだ。サラダも瑞々しかったし、ハンドドリップのアイスコーヒーもマイルドな苦味と甘味が食事によく合った。

しかしそれ以上に印象に残ったのは、空間としての居心地の良さだった。特に椅子がふかふかなわけでも、照明が凝っているわけでもないのに、なぜか「ずっとここにいたい」と思った。食べながら時折天井を見上げて、いい時間だなーとぽけっと呆けてしまった。よく入る自然光と高い天井、無垢材で広めのテーブルなどがそうさせたのかもしれない。

これについては、店主がインタビューで「いちばん提供したいのは、居心地のいい空間。でも飲食店である以上は、飲食物をいちばんに押し出すべきで、空間の良さは副次的なものとして提供できれば」と述べていた。まったくその通りにしてやられた。

来たときは空いていたが、店内はすぐに女性客とその子どもで満席になった。たったひとりのジャージ20代後半男性だった僕はアナーキー・イン・ザ・東京な気分だった。
最近、ブランド物に身を包んだ小綺麗な専業主婦っぽい人を見るたびに、その配偶者のことを想ってか複雑な感情になる。

一息つきながらゆっくり食べていたら1時間くらい経っていた。絶対また来よ〜と思いながら店を出た。

役所に行く予定だったが印鑑を忘れ、一度家に戻って出直した。
平日の昼間だというのに役所は混んでいて、手続きに2時間くらいかかった。なんだかいやに疲れた。国保の被保険者証が社保のそれと違って紙みたいにペラペラで、これってそのまま「守備力」を表しているんですか?と怖くなった。

帰った後はひたすら『ホグワーツ・レガシー』をプレイ。さすがにゲーム以外のことがやりたくなり、巻き気味でクリアした。ラスボス戦でつまづいて若干イライラしてしまった。

また明日。

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