医学生の間に準備できること その2:英語の試験 OETに合格しました!

以前の記事でイギリス医師登録について書きましたがその中に

Demonstrating your knowledge of English

英語力の証明書。
academic IELTSで各セクション7.0かつoverall 7.5、またはOET medicineで各セクション最低B

というのがあります。

先日ようやくOETで各セクションBを達成することができました😆😆😆

実は2度目の受験でようやくこのスコアを取ることができました…!前回の失敗談も含めてOET対策について書きたいと思います。

まず私の1回目のスコアは(2022年2月受験時)
Listening 230
Reading 380
Speaking 360
Writing 360

でした。どうみてもリスニングが酷すぎて公開するのがお恥ずかしいです…

この時の対策方法は完全に独学で、kindleにあるOETの公式問題集と OET界隈で流通している色んな予備校の模擬テストを集めた問題集をひたすらやりました。

主な反省点(リスニング)は
・Part A がほとんど取れなかった(空欄が多かった、聞き逃してテンパってしまった)
・聞き取れていない部分を明確にする作業をしなかった

今回のスコアは(2022年7月の受験)
Listening 360
Reading 410
Speaking 380
Writing 370

と全部のセクションでスコアを上げることができました!

各セクションの対策方法について書いていきます。

リスニング

前回のテストでスコアを取れなかった原因探索と勉強法の改善が必要と考え、チームWADAの月岡先生がおすすめされていたSOLOさんにお世話になりました。

SOLOさんからPart Aのディクテーションの得点率(目標 20/24)を上げることに注力するようアドバイスいただき、ディクテーションの課題とシャドーイングのチェック、適宜質問や相談に乗っていただきました。

具体的には
まず問題を解き始める前に時間をかけて空欄予測をする(症状、治療、体の部位、品詞など)

問題を解く

答え合わせをする(空欄予測が正しかったかも含めて)

音声を最初から聞き直す

聞き取れなかった部分はすぐに音声を止めて該当箇所をスクリプトにチェックし、3回ほど聞き直す

聞き取れなかった部分をシャドーイングする(必ず音声のイントネーション、発音、アクセントを真似することを意識する)

余力が有ればYouGlishというサイトで聞き取れなかった単語の検索をかけてアクセントをオーストラリアに設定して別の人のオージーアクセントに慣れる

これを繰り返し行いました。

やはり聞き取れていない部分をスクリプトに書き込んで把握すること、そしてその部分を何度も声に出して音声のイントネーションや発音を真似しながらシャドーイングすることが大事だと実感しました。

空欄が多かったPart Aは空欄予測の精度を上げてとにかく全部の空欄を埋める努力をしました。SOLOさんでたくさんディクテーションの演習を積めたことがよかったです。

ちなみにPart B, Cは安定して得点しづらいとSOLOさんから伺ったので私は完全にPart A対策に絞って勉強しました。PartAの得点を伸ばしただけで合格点に達したのでリスニングに悩まれている方々は欲張らず、PartAに集中して取り組まれると良いかと思います。

リーディング

SOLOさんの記事にある解き方を参考にして最初は取り組んでおりましたがOETの公式YouTubeにたくさん上がっている解説の方が私はしっくりきました。

SOLOさんの方は文章の要点を抑える解き方に対して公式YouTubeは正答選択肢の根拠を文中から探しにいく方法が多かったです。私は何度も同じ文章を読んで時間を使ってしまうタイプなので根拠をピンポイントで探す方が効率よく解けました。

知らなかった医学英単語はankiでストックして繰り返し覚えるようにしました。

ここで注意なのですがOETの実際の試験はPart A 15分、Part BとC 45分と区切って行われます。(A,B,C合わせて60分だと思ってた人←)

スピーキング

私はオンライン英会話のCamblyのヘビーユーザーでCamblyのみでBを取ることができました。

Camblyのいいところは英語圏出身のネイティブスピーカーの先生のみで(フィリピンやインドなどのクセのあるアクセントを持った先生がいない)OET専門の先生が多く、先生の質も高いです。

おすすめの先生の探し方は先生検索でOETと入れた後、先生のプロフィール文章に “I specialize in OET” と明記している方を選ぶこと。

先生から指摘された間違いやもっと良い言い回しは必ずノートに記録してレッスン後に復習する様にしていました。こちらもankiにぶち込んで覚えていました。

そしてOETが公開している採点基準をしっかり読み込むことが大事です。例えばempathyやusing initially open questions, appropriately moving to closed questionsなどが項目にあります。

他の方の対策法を見るとE2 languageのスピーキングレッスンはいいというレビューが多かったので次受ける時は利用してみようと思います。

ライティング

OET onlineの添削が良いと聞いて5回分添削を受けました。訂正箇所がなぜ間違っているのかまでしっかりと解説されていてとても勉強になりましたし、referral letter (GPから専門医)だけでなくdischarge(専門医からGP), 他のreferral (GPからOTなど) letterもバランスよく演習ができたのもよかったです。

あとは解答例の表現と自分が間違えたところをankiにぶち込んでひたすら覚えました。解答例から表現をしっかり盗んで自分のものにするのが大事です。

そして一度書いたライティングは自分の間違いを直しつつ解答例の表現をパクリつつ必ず書き直しました。

色々と対策法を書いてきましたが色んな予備校がある中でも1番私が強調したいのはOETの公式過去問をしっかりやること。

予備校の問題は予想問題に過ぎないし、どれだけ真似て作られていてもやはりOETの公式問題と比べると精度は劣ります。

どの受験界隈も同じだと思いますが過去問研究が結局1番大事なので公式の過去問題は徹底的にやり込むことをおすすめします。

とりあえず今回各セクションでBを取得できましたがイギリスで初期研修医になるには各セクションで400を取る必要があります。(イギリス初期研修についても後々記事にしたいと思います。)

初期研修医スタートの日までスコアが有効でないとならないので日本の初期研修中にまたOETを受験しようと思っています。

まだまだ道のりは長いですが応援していただけると幸いです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?