大企業を勢いで辞めた私が、次に進む道を決めるまで。【ポジウィル体験談】
31歳。ある程度仕事にも慣れ「中堅」と呼ばれるようになった頃、私はまさにこの「クライシス」に陥っていた。
「なんか、仕事が全然楽しくない」
「自分このままでいいのかな…」
「安定してそう」という理由で、迷わず入社した大企業。
入社当初から業務に「あれ?」という小さな違和感を感じてはいたものの、忙しくしていればそのうち消えるだろうと思って放置してきた。
だがその違和感は消えるどころか大きくなる一方で、
年齢的な焦りもあってか、30歳を迎える頃には
「とにかく辞めたい」
という思考で頭がいっぱいになるほどに追い詰められていた。
その結果、私は次の進路も決めないまま
約8年間勤めた会社を退職した。
人生で初めての「離職期間」。キャリアプランは白紙。そんな行き当たりばったりな自分に危機感を覚え、「誰かに相談したい…」と 藁にもすがる思いでPOSIWILL CAREERに申し込んだ。サービスを通じて転職までの道のりを支えてもらったことで、結果的に私は人生を前に進めることができた。
私と同じように、クライシス真っ只中にいる方の参考になればと思い、転職に至るまでのトレーニング体験談を綴っていく。
これまでの私
【年齢】31歳
【経歴】新卒1社目 入社8年目
【職種】デザイナー
クリエイティブ職とはいえ、労働面で特別なことはない。レガシーな大企業に勤めるサラリーマンだ。
自分の感性に従い、素敵なものを作ればOK!…というワケにはもちろんいかず、大きい組織であるが故のしがらみが多数存在する。
「幹部の意向」「過去の慣例」「競合他社への牽制」…
デザインに作用するあらゆる意思決定の要素に振り回されているうちに、
「私って、本当は何がしたかったんだっけ?」
という疑問がどんどん膨らんでいった。
じゃあ、何がしたいのか?何が解消されれば、自分は楽しく働けるのか?
…考えても分からない。分からないから、転職の軸も一向に定まらない。
そんな風に迷子になっていた時、ふと過去にSNSで見かけたPOSIWILL CAREERというサービスを思い出す。
転職相談だけではなく、「どう生きたいか?」という"自分軸"も一緒に考えてくれるサービス。 試しに…と思って申し込んだ無料カウンセリングでは、自分のこれまで抱えていたフワッとした「違和感」が的確に言語化され、みるみるうちに頭の中が整理されていく感覚を味わった。 こんな時間を重ねていけば、自ずと「次にやりたい事」が見えてくるかもしれない――
離職中の自分にとって受講料は決して安くはないが、「絶対に"自分軸"を見つけて、納得のいく転職をするぞ!」と強制的に覚悟を決めるためにも、申し込むことにしたのであった。
ポジウィルでのトレーニング
担当してくださったトレーナーは鬼塚りかさん。
週に1回程度、ワークシートを用いた自己分析と面談を行い、次回までに読んでおくべき書籍や宿題をもらって取り組む、という形式だ。
一般的な転職活動に比べると少し遠回りな感じもするが、振り返ってみると、これらのワークが「転職のための下準備」として非常に重要だったことが後々分かる。(転職活動中に感じたメリットについては次の項目で)
まずは、離職に至るほど悩まされた「クライシス」の正体や、当時の心理状態を掘り下げることからのスタートだった。根っこが幼少期の原体験や家庭環境にあるようであれば、そこまで徹底的に遡る。
自分の場合は、要因のひとつに「適応しすぎる」という特性が浮かび上がった。自分の意見は二の次で、とにかく事がうまく収まるように、周りの顔色を伺いながら立ち回っていく。これは大企業で働いていたからこそ身についた後天的なスキル(?)でもある。
いつだって、物事を決めるのは自分ではなく大勢の他人。
過剰な「適応」を繰り返すうちに本来の自分の意志が分からなくなり、このままでは、自分が自分ではなくなってしまう――「退職」という選択は、そんなある種の危機感から導き出されたものだった。
無計画で衝動的だと思っていた自分の本当の退職理由が分かったことは、次の職を選ぶにあたっても重要なことだった。
他にも、
「自責(問題が起きたら全て自分のせい)」
「限界まで頑張りがち(残業過多)」
といった自分を苦しめる特性をひとつひとつ紐解き、対処法を身につけることで、転職先でもハッピーに過ごせるような心の下地を作っていった。
そのときに役立ったのが、毎回鬼塚さんからご紹介いただく書籍の数々。「(本を)処方されている…!」という感覚になるほど、自分の陥っている状況や課題に対してばっちりフィットしていて、普段あまり読書の習慣がない自分でもスラスラ読み進められた。
そしてワークは"転職軸"を考える段階へ。
最終的に、私が働く上で特に大切にしたいと思ったのは以下の2点だ。
ここでは、鬼塚さんの言語化力に救われた。自分はもともと言葉にするのが苦手で、感覚的に物事を捉える節がある。そのような曖昧な状態をまるっと受け止め、「もしかして、〇〇ということではないですか?」「これは私の仮説なのですが…」と、あらゆる引き出しから言葉を持ってきてくださり、モヤモヤしていた概念に徐々に輪郭が与えられていった。
そうして浮かび上がった自分なりの価値観="自分軸"を元に、業務内容や働き方へのこだわりといった"転職軸"を定め、いよいよ本格的に転職活動をスタートさせる。
転職活動
もちろん大変なこともあったのだが、これまでの内省ワークが功を奏したのか、過度に落ち込んだり、舞い上がったりもせず、安定したメンタルで乗り切ることができた。特にトレーニングの効果を感じられた点を3つ紹介する。
①「自分も選ぶ側だ」というスタンスをもてた
もともと「自責」に代表されるような、自信のない振る舞いが目立っていた前職の自分。ワークを通して、過度な自責にストップがかけられたことで、これまでの仕事に対する自信が多少なりとも持てるようになっていた。
受け身で企業に選ばれるのを待つのではなく、「自分の意志で選んでいくんだ!」という、人生のハンドルを再び握るような感覚を持てたことは、自分の中で大きな変化だった。
②企業選びで迷わなくなった
デザイナー職の選考では事前課題や実技試験を挟むことも多く、同時進行できる数には限りがある。そのため、ある程度は受ける企業を絞る必要があったのだが、事前に定めた"軸"のお陰でその判断がつけやすかった。"軸"に沿った企業を優先的に受けて、逆に選考過程において"軸"に沿わないと判明した企業については、通過したとしてもすっぱり辞退する。そんな判断力を養えたこともトレーニングの成果だ。
③面接で言葉に詰まることが減った
先述の「言葉にするのが苦手」というのは新卒の頃から現在に至るまで抱えていた悩みで、面接ではすごく苦労するだろうと身構えていた。だが、トレーニング中に作ったワークシートがまるで過去~現在~未来までの「自分の見取り図」のように完成されているので、少しくらい変化球の質問が来ても、該当する過去のエピソードや、鬼塚さんと一緒に見つけたキーワードを思い出しながら臨機応変に対応できた。「自分はこういう者です!」と自信をもって答えることができたのは、このワークシートのお陰である。
これからの私
幸いにも、一番気になっていたベンチャー企業から内定をいただいて私の転職活動は終了した。前職とは異なる事業内容、組織規模。そんな新しい環境で自分のどんな一面が引き出されていくのか、不安もあるが期待もしている。少なくとも、トレーニングの末に「決められる自分」を取り戻した状態で新しい仕事に臨めることが純粋に嬉しい。
勢いで辞めた後にはじめた転職活動。一見すると直感的で、衝動的に思えた行動にも理由が潜んでいた。これまでの自分の行動原理を振り返り、とことん向き合って、「次の決断」への糧にしていく。その繰り返しによって人生の道は拓かれる――そんなことを、私はポジウィルのトレーニングを通して学んだ。
最後に ~POSIWILL CAREERを検討中の方へ~
仕事をしていれば、誰もが感じるであろう「小さな違和感」。
それはきっと悪いことではなく、会社が変化するスピードを超えて、自分の価値観が日々アップデートされている証ではないだろうか。
ただ、そんな「小さな違和感」は決して自然消滅はしてくれなくて、次第に蓄積していって時限爆弾のように爆発するので、軽視していると意外と大変なことになる。(…ということを身をもって学んだ)
特に、大企業に勤める方が抱きがちな
「先が見えてしまう感じ」「自分の意見が反映されない」「スキルが身についているのか不安」といったモヤモヤ……
自分では「まあいっか」と見過ごしてしまうような、ちょっとした感情の変化を一緒に見つめ、爆発する前に次の適切なアクションを考えてくれるパートナーがいてくれたら、これほど心強いことはない。
友人や家族に相談するのも手だが、私の場合はポジウィルのトレーナーという"プロの第三者"からフィードバックを貰えたことで、先入観のない「今の自分」を解像度高く理解することができた。
キャリアプランというものはあくまでも暫定的で、市場環境やライフステージによって今後も柔軟に変化していくものだと思う。
「現在地」を確認した上で「次に進む道」を選んでいく。そんな一生モノのスキルを身につけるきっかけとして、私はPOSIWILL CAREERをオススメしたい。
そのスキルさえあれば、次にまたどんな「クライシス」が訪れたとしても、正面から向き合って、また自分らしい一歩を踏み出していけると思うから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?