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学歴社会はいつまで続くのか

一昨日、テレビでN高の
特集をやっていました。

ドワンゴとKadokawaが
共同出資して2016年に開校した
N高等学校。

ちなみにN高のNは
"Net、New、Next、Necessary、Neutral
などの意味をふくむそうです。

知名度は高くありませんが、
2020年4月現在、14702名が在籍する
日本最大の高等学校です。

本校は沖縄県伊計島にあり、
東京・大阪・横浜・大宮・千葉・名古屋・福岡
に分校を含む18の通学用キャンパスがあります。
フィギュアスケートの紀平梨花さんは
N高生です。

あと、私たちおじさん世代には
わかりませんが、
RIZEのベーシストKenKen (金子賢輔さん)
2016年に、N高校の第一期生として入学。

カリスマモデルのみちょぱ(池田美優)さん
は高校3年にN高校へ編入しています。

2019年度に東京大学に1人、京都大学に3人が合格
したことでも話題になりました。

課題授業には起業部、投資部もあり
実際に高校生に起業をさせたり
かの有名な村上ファンドの村上氏が
講師を務め投資もします。
元本は20万円、儲けが出たら本人のもの、
損失が出ても本人は負担しなくて良いルールです。

プログラミングはドワンゴから世界トップ級の社員が講師としてきており、
作家志望の生徒にはKadokawaが助言する。

まさに「生きていく力をつける」学びです。

もちろん、
「このようなものを教育とは言わない」
と眉をしかめる向きもあるでしょう。

そんな方にもぜひ読んでいただきたい、
角川ドワンゴ学園N高等学校理事 川上量生氏のインタビューです。


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通信制高校の生徒たちが抱えている問題というのは友達ができないことと、
恥ずかしくて人に通信制高校へ通っていることが言えないことなんだ、と。

そして、
そういう子たちの多くはニコ動を見ている。
だったらドワンゴと角川が通信制の高校を作れば、彼らが行きたいと思える、そして行っていることを堂々と言える学校になるはずだ、と。

「人間力を育てる」なんていう漠然としたことではなく、実際に世の中を生き抜くための技術を身に付けてもらう。
これはプラスになったよねと、僕ら自身が心の底から思えることだけを教えようというのが、N高がやろうとしていることです。
そこを最低限の担保にしようと決めたんですね。たとえば大学というのはある種のモラトリアムで、なぜそれが許されているのかといえば、基本的に大卒のほうが優秀な労働力になるはずであるという暗黙の前提があるからだと思うんですよ。
そして学生にとって、学校へ通うことの最大のモチベーションはコミュニティの場にいられることなんです。
職業訓練の場とコミュニティが両立しているのが学校という存在です。1人の優秀な先生がいれば、何万人でも教えられる。理念で言うとN高モデルは単純で、通信制高校なので授業をやるのは優秀な先生1人でいいんですよ。
1つの優秀な教材を使って1人の優秀な先生が授業を行えば、その先に生徒が何人いても、ある意味、原価は変わらない。
だからN高モデルは、生徒数が増えればどんどんお金をかけて教育の質を上げられるのです。

東洋経済オンラインインタビュー(2018.10.22)より
角川ドワンゴ学園N高等学校理事 川上量生氏

私は歴史ある教育観や教育システムを
否定するつもりは毛頭ありません。

それでも、
これだけ不登校やいじめが社会問題になっているのに問題は解決せず、

「勝ちに行く部活」が生み出す被害者が不登校や自殺という悲劇を生んでいるのに、根本解決に向かわない、向かえない。

残念ですが、既存の教育システムには改善の余地があると考えます。

現場で奮闘する学校の先生も、
今のシステムがベストだとは思っていないでしょう。
真面目な、
子供想いの先生ほど、今の仕組みでは潰れてしまいます。

大きな社会のうねりの中で疲弊したシステムがリセットされる
タイミングなのです。

私は教育関係者でもなんでもありませんが、
日本の教育は「専門家」だけが考えることではありません。

・選択肢を増やすこと
・家庭環境に関係なく機会均等であること

は大切です。


【第142回】YouTube Live 高萩徳宗のひとり放送局
私が主宰する勉強会向け限定配信ですが、
ご興味ある方はどうぞ。

2020年7月13日 22時から生配信
学歴社会はいつまで続くのか 
 
こちらは若い人を応援したいと始めた学びの場。
ベルテンポカレッジへの想い




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