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サービスの本質塾

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日本では長らく「お客様は神様」的な偏ったサービス感が広がり、現場の最前線で頑張るスタッフが苦しんでいます。「サービスの本質塾」では本来あるべきサービスの価値や考え方を発信していき…
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2019年7月の記事一覧

不寛容社会で病む日本人

私が鉄道の現場で乗務員をしていたのは、もう30年も前のことですが、自分が遭遇した全ての事故現場の様子を昨日のことのように覚えています。 私が社会人になって初めて遭遇した人身事故は4月2日。新学期が始まったばかりの高校生の女の子でした。今でも思い出すと涙が出ます。 厳しい現場で乗務員や駅の方は人命救助最優先、周辺の列車防護、定時運転回復への努力など、日頃の訓練を踏まえて全力で「今、やらなければならないこと」に注力しています。車両の方も入庫して来た事故車両を修理して一日も早く

上司はなぜ部下より偉いのか

サラリーマン時代にはヒラ社員しか経験したことがないので、係長、課長、部長の肩書きを持つ人のプレッシャーは、私にはわからない。 社長なる肩書きを持ってから20年が経つが、自分が偉いとか立派だと言う感覚は微塵もなく、実際に偉くもなんともない。 自分が信じる道を、割と自由に自分のリスクで進むだけだ。 At your own risk. 組織が大きくなると、そうもいかない。下の人は何か新しいことを始めたり、予算を獲得する為に稟議書をあげて上司の決済を得なければならない。 稟