見出し画像

【Apogee ClipMic digital2】レビュー

作編曲歌である私ですが日本語でのプラグインのレビューが少ないというとこで自らYouTubeにおいて動画を編集して公開しています

複数人の動画撮影時の音声収録問題

田辺恵二の音楽をいっぱいいじちゃうぞVIDEOS

クリエーターの方々からの素晴らしいお話と新旧含めた私が気になるプラグインのレビュー、このふたつのコンテンツから構成されているのですが、もう数年気になっている事がありまして、プラグインの方は一人喋りなので特にに問題ないのですがゲストさんがいる時の二人の声量の違いです。まあまあ同じぐらいの音量なら問題ないのですが人によってかなり小さくて(私の声はデカイです)ミックスの収録だとバランス整えるのに時間がかかります、なのでできれば単独で録音したいと思っていました・・・・
もちろんDAWなりMTRなんかを使えば良いのでしょうがいかんせ面倒なのです、なのでつい最近までステレオLRを独立したプリアンプを購入してあとでモノラルスプリットすればいいのかな?と考えていました、一時期はワイアレスのも使っていましたが電波状況によってロスしたり歪んだり(安物なのかもしれません)して信頼性に欠けるのでこれもどうかとな悩んでいました、現実的に考えられるのはポータブルMTRでワイアードでというのが良いと思うのですが機材が増えるのもいかがなものかと悩んでいたりしていました。

気になる機材発見

少し前から気になっていた機材がありましたApogee社から発売しているClipMic digitalというものです、インタビューに適したラベリア型のマイクでMac/Win iOSデバイスに対応した製品です。ただこのマイクとうよりはiOSデバイス用のアプリ「MetaRecorder」というものが前述の私の悩みを解決してくれそうなのです
最大4台までのiOSデバイスのレコーダーを同期できるらしくそれならバッチリだなと思っていたのですが色々調べてもどのような仕組みとかどんな風に使うのかという情報が一切なく導入しようにもさてどうしたものかと思っていました

そんな中新たに「ClipMic digital2」としてリニューされるというのでApogee製品の正規輸入代理店のメディア・インテグレーションさんのご好意によりお借りしてテストすることができました

実際に使ってみた

画像1

外箱はこんな感じです

画像2

おしゃれなポーチが付いてきます

画像3

中をあけると本体を含むアクセサリーがスッキリ収納できます

画像4

マイク自体は非常に小さくクリップと大小のウィンドスクリーンが付属します

画像5

付属ケーブルはUSB-A/C Lightning の3本です

画像6

iOSデバイス専用のアプリ「MetaRecorder」をインストールするとこんな感じです、Apogee ClipMic digital2を接続すると本来600円するアプリがアンロックさせる仕組みです

画像7

画像8

最大24bit96KHzまでの対応なので音質の良さも担保できそうです

画像9

こちらはiPad版の「MetaRecoder」です視認性も良さそうです

画像10

そしてここからがこの「MetaRecoder」最大の機能ですが複数台のiOSデバイスを同期できるのですが方法はすごく簡単で左下の「Link」というタブからマスターとスレーブを選ぶだけです、ですがここからがポイントです!!Link機能をアンロックするには1200円必要なのです(笑)まあここは投資だと思い課金しました

画像11

Linkが可能になるとマスターデバイスの方にサテライトデバイスのマイクゲインとテイク(波形)が表示されます、これ非常に便利でインタビューする相手側のiPhone(自分のではなくても良い)を触らずしてもマイクゲインを変えられるので一度服の襟元にセッティングすればあとはこちらで細かい設定できるという

画像12

サテライト側のiPhoneはこんな感じになります、あとはマスターのiPadの録音ボタンを押すだけでiPhoneのサテライトの録音も同時に始まるという仕組みです

気をつける点がいくつかあってこのリンク機能のアンロックの課金をした方のデバイスがマスターになるということです、ですのでこの場合iPhoneをマスターにすることはできません、ここ注意ですね

画像13

あとこの機能は使えてないのですが録音ファイルにタイムコードを記録するオプションもあるようです、あると便利な方もいるかもしれませんね370円です

スクリーンショット 2021-08-02 21.40.23

使ってみた

そして実際につけてみた感じです、それぞれのiOSデバイスが同期するので実質ワイアレスラベリアマイクを使うのと同じ感覚です、音質はノイズも少なくダイナミックレンジもあり使用に全く問題ないレベルでした、マイクプリの設定やiOSデバイスの記録時間やバッテリーの残りもマスターから確認できるのは便利でした

作例

実際に動画収録で使ってみました
タイムコードオプションを使えば簡単に同期できると思いますが二つのiOSデバイスの同期はすでに取れているので動画との同期は録り始めにカチンコ入れれば問題なく合わせられました。
ただApogee ClipMic digital2の問題ではないですが話し手が近いと当然被るわけでそれに対して多少のフェイズ(位相ずれ)があり音声に違和感を感じたので二人同時で話しているのでなければオートメーションでどちらかの音声のボリュームを下げた方が自然な感じでした。

スクリーンショット 2021-08-03 23.25.06

Apogee ClipMic digital2



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?