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小一の壁は高いけど硬くはないかもしれない

目の前にある壁
これからやってきそうな壁

いま何かしらの壁を目の前にしている方、いらっしゃいますか?今回は我が家が目の前にしている壁について書いてみます。

我が家の前に少しずつ迫りつつある壁、小一の壁。来年4月から小学校に入学する予定の長男がいる我が家。保育園5年目もあと3ヶ月となり、いよいよ壁がジリジリと迫ってきました。その”壁”の存在は確かに大きく、よく掴めないのだけど、とにかく高そうなイメージ。
いま一度、小一の壁の定義を確認してみよう!と検索をしてみたら目に飛び込んでいきたワードの数々。

乗り越える、共働き、時短、ワーママ、退職、不安、最悪 等々。

げ、、、。定義を確認する前に羅列されているネガティブワード。もやもやした不安を煽られてしました。ということであらためて定義を。

主に、共働き家庭において、子どもを保育園から小学校に上げる際、直面する社会的な問題を、『小1の壁』といいます。

そうか、「社会的な問題」なのですね、一言で表すならば。

この記事では、その「社会的な問題=小一の壁」に対して母(私)の視点から感じていることを残しておこうと思います。

1. どの辺を壁に感じているのか?

どの家庭でも、最初の子どもが小学生になるというその時、自分の子どもがどんな小学校生活を送るのかな、どんなお友達がいるのかな、いっぱい楽しい想い出が出来たらいいな、という期待と共に、小学校生活大丈夫かな、友達出来るのかな、行き帰りは大丈夫かな、放課後どうしよう、、学童入れる?、勉強大丈夫かな、なんて挙げたらキリがないぐらい期待を上回る不安が出てきてしまうものでしょうか。

期待も不安も半々、と言いたいところだけど、正直なところ、頑張って期待の方を多く見積もっても母(私)の頭の中は不安6割、期待4割。

それにはちょっとした理由があるのです。
実は、我が家の長男(来年1月で6歳)は、保育園年長組の今年の夏、自治体の発達支援センターでWISC検査*という発達検査を受けました。

*5歳0カ月~16歳11カ月の子どもを対象にした、世界でも広く利用されている代表的な児童用知能検査です
(日本文化科学社のHPより)

WISC検査では、言語理解、知覚推移、ワーキングメモリー、処理速度という4つの指標それぞれ、そして総合点が出されます。

まだ0歳児だった赤ちゃんの頃から、発達には遅れはなかったものの人見知り・場所見知りがひどい、泣きじゃくる頻度が多い、など、何か親として、ん??と感じるところがありました。でも個性だよね、で受け入れられる程度だったし保育園生活もまぁ普通に出来ていたし、それほど気にしないでいました。
そんな長男が2歳9ヶ月の時、弟が生まれると、まーひどい赤ちゃん返りがやってきました。ひー、これがいわゆる赤ちゃん返りってやつ?それとも、これってもしかして癇癪!?赤ちゃんの時からの泣き出すと何をしても泣き止まないっていうのは、もしかして癇癪だった?と、一度癇癪が起きるとなす術のない日々...。赤ちゃん返りなのか、単なる癇癪なのかよく分かんないけど育休中の私は毎日続く癇癪に疲弊して自治体のサポートセンターに相談に行ったこともありました。

その時は子どもを保育園に預けて私一人で行ったため、子ども本人の様子を見てもらうこともなく「お話を聞く限りでは、よくある感じなので様子見してみましょう」という言葉をもらって帰宅、そこからあっという間に2年が過ぎました。

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その間、登園しぶりはあるけれど(結構ひどかったけど)、保育園生活は先生に聞く限り集団生活上は問題もないみたいだし、親のキャパさえ広ければ受け止められる程度だと思っていましたが、保育園年長組になり、だいぶ頻度は少ないものの、ゲームに負ける、弟に手を出して叱られる、やろうと思うことが上手くいかないと荒れることが度々あり、小学校入学を前に不安が増す母(私)は、念のためと思って地域ののサポートセンターを再度訪れることにしました。今度は長男と一緒に。

結局「発育上は問題ないですね」と言われる程度かな、と思っていたのが、あれよあれよという間にWISC検査となりました。もちろん、親側が希望したからなのですが。

検査を受けた1ヶ月後、夫と2人で結果を聞きに行きました。そこで聞いたWISC検査の結果は、平均か平均より上の点数だ、ということ。ただ、そこは医療機関ではなく発達障害などの診断は出来ないので、もし気になる場合は専門の医療機関に行ってみてください、というアドバイスでした。そして、小学校には通級(つうきゅう)と呼ばれる特別支援教室というのがあって、認められれば週一回授業を抜けて個別に不得意なところを強化するサポートを受けられますよ、と教えてもらいました。

2. 初めて小学校と接点を持った日

長男の保育園で同じクラスの子が他に3人も発達障害の診断を受けていました。25人中の3人って結構多いですよね。その中のママ友から「通級申し込むなら、○月○日締め切りだよ」という情報を入手します。急いで自治体の子ども係みたいなところに電話をしてみると、通級申し込みは直接、通学予定の小学校に連絡を取ってみてください、と言われました。

それでは、と、初めて小学校というところに電話をして、担当の先生とお話をしました。これが初めての小学校との接点。会社の上司と話すのともまた違う、微妙な緊張感が少しだけありました。保護者として見られてる(電話だけど)のでしっかりしないと!的な緊張感です。

これこれこうでこうです、という経緯をご説明して通級申込みの手順をお聞きしました。

✔︎ 通級に通うには病院の診断書が必要
✔︎ まずは小学校内で通級に通わせるかどうかの審査がある
✔︎ その後、校内の審査を通過した場合は自治体の審査がある
✔︎ 自治体の審査に通過して初めて通級(特別支援教室)へ通うことが出来る

実際にはこの電話の後日、こちらの電話番号を知らない担当の先生(来年度入学予定児童の名前と住所だけは知っていた様子)が、伝え忘れたことがあった、と、私の在宅勤務中に自宅に突然の訪問!というびっくりがあって、意図せず顔を合わせる事態も起きたりもしました。

3. 長男が校内に足を踏み入れる

さて、必要事項も分かったし自治体の発達支援センターで紹介してもらった医療機関で正式に診断を付けてもらおうと長男と一緒に行ってみたところ、診断結果は「発達のアンバランス」。

知的レベルは問題ないけれど、WISC検査の結果から見ると得意不得意のばらつきがあるし、やはりこのぐらいの小さい時からサポートを受けておいた方がいいという診断で通級申し込みに提出する診断書も出してもらうことにしました。

そんなこんなで、来年度通級申込の期日ギリギリで通級に通えるかどうかを専門の先生が見てくださる行動観察の日が、就学時健診(小学校入学予定の子どもを対象に自治体が行う健康診断)の翌日と決まり、長男は2日連続で小学校へ足を踏み入れることになったのです。

場所見知りの強い長男。小学校に対して楽しい場所と思ってもらえるといいな、と親である私の方がソワソワしながら迎えた就学時健診の日。保育園の同じクラスで同じ小学校に通う予定のお友達数人と小学校に向かいました。お友達と一緒だったおかげで、健診が始まる前からはしゃいで走り回ったり、とりあえず楽しかった!で終われたようでホッと胸をなで下ろした翌日、仕事で同席出来なかった母(私)の代わりに、今度は夫(父)と通級の面談に向かった長男。
「今日、小学校で何したの?」と帰宅後、長男に聞いてみると「先生と遊んだり、クイズとかして楽しかったよ」と。「そっか、よかったね!」

この2日で、学校=楽しい、イメージが少しは持てたかな、と、一安心。あとは、学校からの審査待ちとなりました。

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4. いま感じていること

行動観察の日から2週間ほどした頃、小学校の担当の先生から電話をもらいました。「通級審査の結果ですが...」と。ドキドキしながらその後の言葉を待ちます。

「担当した職員が見る限り、受け応えもちゃんと出来てましたし、検査の答えも全部合ってました。ので、現段階では通級へ通う必要はない、という判断となりました。」
「ただ、集団生活に入ってみて、やっぱりサポートが必要となったらその時また相談しましょう」

そうですか...。親が先回りし過ぎだった??と拍子抜けする回答でした。でも、どこかホッとする自分もいたのが正直なところです。

結果はどうあれ、親の先回りだったとしても準備の一つは終了した瞬間でした。

目の前に迫ってくる壁は、共働き家庭には時間的な面ではやっぱり課題だし、子どもが小学校という社会に適応できるかな、大丈夫かな、という不安という点では高いのだけど、先生と個人的に話してみて誠実に対応してくださる姿とか、困った時には相談出来そうだなとか、”意外と壁は硬くはないのかもしれない”と感じています。

でも、小一の壁にぶつかる?触れる?のはこれからです。時間的な壁は間違いなくあるし、その壁は高いかもしれないけれど、あとは子どもを信じて、子どもが楽しく過ごせるように、困った時にはサポートしてあげられるように小学生の保護者として、子どもと一緒に成長していきたいと思います!

来春小学生になるお子さんをお持ちの保護者の皆さん、一緒に壁を乗り越えて行きましょう!

そして、小一の壁を乗り越えられた方の声は随所で参考にさせていただいています。

最後までお読みいただきありがとうございました。







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