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ロッドのアーム先について


こんばんは、アドベントカレンダーの記事書きます。

はじめに


かわさきロボットでのロングロッド機(転倒時にロッドを折りたたむ必要があるくらいの長さのロッド機)は長い射程に加えふっとばす力の高さ(相手の機体の芯に攻撃をねじ込みやすい)が強みの機体です。
その一方でロッド機に必須なカウンターやロッドそのものが邪魔でリング周回が他種類のアームより苦手です。
また、相手機体と走り合いになった際、ロッド機は障害物のせいでブレまくるロッド先端を高速で走り回る相手機体の弱点(機体の重心や隙間など)に突き刺さないとアドバンテージを得られません。
このようにロッド機側に走り合いのメリットが少ないため、ロッド機は待ちの動きをする事が多いです。
待ちの動きをやりやすくする→旋回性能を高くする→横幅を広く取る→機体が大型になりさらに走り合いがしにくくなる、と言った要因も考えられます。
この記事ではロッド機であえて走り回る事のメリットや走りやすくするアーム先の工夫等について触れます。

ロングロッドで走り回るメリット

沢山あります。
・攻撃のチャンスが増える
 待ちをする際のロングロッドの場合、相手に攻撃ができるタイミングが大きく分けて2通り考えられます。

  1.相手が走行時にミスをしてロッドの射程付近で動けなくなる。
  2.相手が突っ込んできてロッドの射程内に入る。

1、2いずれも攻撃可能なタイミングが相手依存になり攻撃の回数を増やす事が難しくなります。
自身又は相手が停止している状況に持ちこむ事でロッドの攻撃を当てやすくはなりますが、自分の試合で1が都合よく起こる事は稀です。
また、2の場合は相手がインファイトに持ち込めると確信した上で突っ込んでくる事が多く、大抵の場合は自身の操縦のワザマエが相手より高くないと返り討ちにできません(n敗)。
ミスをすれば命取りとなる状況下で冷静にロッドの標準を合わせてタイミングよく攻撃する行為自体、心理的にも難しいです。

強靭な精神の狂人ならできる


自分から走りあってロッドを刺しに行けば攻撃のチャンス自体は増えます。上で書いたように攻撃を命中させるのは難しいですが沢山撃てば実際当たりやすいので当たります。

・試合の流れを自分で決められる
先程思い切り待ちの動きをネガキャンしましたが、必要最小限の操縦で相手機体の動きを牽制できる点は優れています。相手を倒す手段として待ちを使わなければ強いと思います。
ロングロッドは待ちの姿勢を取れば相手機体の突撃をある程度封じる事ができるため、走り合いに疲れを感じた時は待ちに切り替える事で自分のタイミングで小休止ができます。そして、疲れが取れたら相手がいる場所と反対側の道を走るだけでまた走り合いができます。(相手が走り合いに応じず、待ちを選択してきたら話は変わる)疲れたらある程度自由に休憩しながら戦える事は、動くロングロッドの長所だと考えています。

・その他
  膠着状態が少なくなり試合に見応えが出る事や楽しいこと、試合の流れと同時に血の巡りもよくなって健康になれる気がする事など色々あります。書くとキリがないため割愛

走り合いをしやすくする工夫について

ロングロッドで走り合いをしやすくなる工夫について説明します。具体的な効果としては、ロッドやカウンターが障害物に引っかかりにくくなります。

ロッド先についての工夫



神々のかわロボが彫られたクリスタル
神々しく七色に光る

メインタイトルだったはずの内容がただの1項目になってしまった。タイトル名ミスったかもしれない。

・鉤爪状のロッド先

熱心な信者が付くほど尊敬されているSRDCの先輩がロッド機にご搭載なさっていたアーム先。私もこの神器のレプリカを愛用してます。

神はn機体目に神器を創造された

ロッド先端を爪のような形状にする事で丸穴などの障害物にロッド本体が刺さる事故を防止できます。これによってアームをべたづけしたままある程度直進する事ができます。

鉤爪の形にする事でアームが障害物の上に逃げる

鉤爪部は可動式にすると、相手にロッドを刺す時にはロッド先端が正面を向き、一般的なロッド先端と同じようにかわロボの隙間に刺さりやすい形になります。

カチャカチャ動いて楽しい
鉤爪のサイズや可動域を広くとると走行時にアーム先端のブレが大きくなり、エイムを合わせづらくなるため注意

鉤爪のアームを設計する際、私は丸穴でロッド先が刺さらないよう、ロッド先端の高さ>丸山の高さとなるように寸法を決めています。


鉤爪が下がった際の挙動にも注意

この爪を搭載する事で、アームをべたづけしながら突進して相手の機体に追撃を決めやすくなります。
本来でしたら、相手にロッドで追撃する時、障害物を避けるようにロッドを少し上げる→障害物を通過し次第ロッドが相手の機体の懐へ入る高さに調整する→相手の懐に入り次第アームを振るといった3ステップを走りながら行わないといけません。

鉤爪のロッドでしたら、アームをべたづけする→相手の懐に入り次第アームを振るという2ステップで、その上ロッドの高さ調節をせずに脳死で追撃ができます。


アームの高さや追撃時のルートを考えずに相手の懐へ行くことができる

代償としてロッドやシールドに対して下取りが出来なくなります。立ち回りにもよりますが、シールド回転と戦って負けた時以外であまり気になった事がありません。

・楕円形状のロッド先
ちょっと怖いくらい熱心な信者がつく程尊敬されているSRDCの先輩が愛用なさっていたロッド先。


マッドマックスに出てきそうなシルエットで素敵

2018年度かわさきロボット全国大会の優勝者(SRDC所属)も愛用しておりました。

本大会優勝者(SRDC 所属)の機体

ロッドの先に楕円めいたポリカ3tくらいの板をつけることで、下取りをしやすくしたままで障害物を自動で横に避ける事ができます。

ロッドが障害物にたいして横方向に逃げる。

カウンターの工夫

カウンターに何かしらのアタッチメントをつける事でカウンタが中央の山に刺さる事故を起こりにくく出来ます。カウンターは山を乗り上げるか山にはじかれるような挙動をとります。


ポリカの端材で簡単に試せる事が最大のメリット

走りあいや追撃がしやすくなる一方で、カウンターの片側が山の上に乗るタイミングが発生するようになります。カウンターの位置を気を付けないと攻撃時の自爆、横転の確率が上がるので気を付けましょう。


立ち回りの工夫

山の有効活用
私はロッドで走りあいをする際には山の側面を積極的に使うようにしています。山を活用すると以下のメリットがあります。
・最短距離で相手を追うことが出来る。
・相手機体の斜め後ろからロッドを刺しやすい。


相手と同じルートで走りあう場合
追い付けたとしてもリーチやカウンターが邪魔してロッドをねじ込めない事が多い


山を使えば相手の脚を刺しやすいルートで走りあいができる
走行距離そのものを短く出来、相手に近づきやすい
リーチが長いため山を越えない段階から攻撃が可能

カウンターを横に広げる、機体幅を広くとる、カウンターを長く取るなどで
攻撃時の土下座をしにくい構成にしとかないと自滅するため注意

走り回るミドルロッドとの差別化点

リーチの好みでロングロッドかミドルロッドどちらで走るか選べばいいと思っています。待ちで小休止とりやすいのがロングロッド、比較的走りにくくないのがミドルロッドと認識しています。

まとめ


鉤爪はいいぞ。ロングロッドで走り回らなくてもいいから鉤爪を使ってみてください。


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