初めて☆論文査読やってみた
こんにちは。
食x犬xコーチングかよです。
本職は研究者の端くれをやっており、先日始めて“論文査読“なるものを経験しました。
“論文査読“とは???
学会誌に掲載される論文の適合を判定する作業です。
研究内容がその学会誌に適しているか、また意義のある内容なのか、を意見し、それを参考に編集者が学会誌に掲載するかどうかを判定します(と理解しています)。なぜ“論文の査読者“に依頼されたの???
私自身は学会誌に研究論文を採用されたことはありません!
にもかかわらず、所属学会から論文査読を依頼されました。
なぜか???
今まで研究してきた業績を踏まえて依頼があったというよりも、研究テーマが同じだからという理由で選ばれたようです。
査読を依頼されるなんて、お偉い先生方しかないことだと思っていたのでとても意外でした。でも、それを知っての依頼だと思い、断ろうとしましたもののこれも経験だと考え直して受けました。“論文の査読方法は?“
正直、どうやって“査読“すれば良いのか、その作法は良くわからないまま取り組んでみました。ネットで査読方法について検索してみましたが、うーん、そんなに偉いこと言えないしなぁ。まずは依頼された論文を読んでみました。
そうしたところ、
あれれれれ?
ほう、私でもわかる内容だし、なんだか頑張ってまとめているけど、ずいぶん試行錯誤して苦労した感じがするな〜という雰囲気が伝わりました。どうやら私よりも初心者のような印象でした。
内容に矛盾があったり、今ひとつ根拠がなかったり。
私でも意見できる内容でした。どうやってコメントするの???
数少ない論文投稿の経験から、査読者の意見がグサグサ突き刺さり投稿する意欲が失せてしまいました。でも、せっかく時間をかけてまとめた論文なので、また挑戦したいと思うようなコメントをしたいと思い、あれこれ言い方を考えて評価させてもらいました。良くないのに素晴らしい!というのは嘘になるし、ここがわからないから良くない、ではなく、こうしたらもっと良くなるのでは??という感じでコメントをするよう心がけました。受け取った方には落ち込んでほしくないな。どう思ったか気になるところではありますが。。。コメントしたその後
後日、他の査読者の意見と編集者の評価についてお知らせがありました。
結果は不採択。他の査読者の方も、私と同じような考えをお持ちだったようで、私もあながち間違いを言ってなくて良かったと思いました。不採択は残念だけど、仕方ない、また頑張ってほしいと思います。初めて論文査読をしてみて
自分が論文をまとめるときにも、第三者の視点で読むことは大事だと痛感しました。自分で良くわからなかったり曖昧なことは、絶対に伝わらないし理解してもらえない。そんな論文は意味がないし。でもこれもチャレンジして経験を積むことが必要!私もどんどんチャレンジしてたくさん失敗して、良い論文が書けたぞ!と胸をはって言えるようにしたいな〜と思いました!おまけ
謝礼をいただくこともできました!その価値なりの仕事はできたと思います〜