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キラキラした眼差しが思い出させてくれた、8年前のがむしゃらな自分

イギリスは、2022年まであと1時間。

6月上旬にイギリスに引っ越してから、7ヶ月が経とうとしている。正直、まだ7ヶ月しか経っていないんだという感覚。もう既に、2年以上ここで生活している気分だ。充実している証拠かな。

そんなわけで、忘れかけていた2021年前半を思い出すために、スマートフォンを手に取り、今年一年撮影してきた写真を”1月1日”まで遡った。

日の出を見に高尾山に登った時に見えた小さな富士山、祖母の家で見つけた母のウェディングドレス、1日5000人限定の空っぽなディズニーランド、銀座、六本木、麻布十番、表参道のお洒落なカフェやレストランで家族や友人と一緒に笑っている私…

それらすべてが、ずっとずっと昔のことのように感じた。

いま住んでいる街では普段、街中で日本人らしき人に会うことは滅多にない。日本が嫌いで引っ越したわけではなく、むしろ日本が大好きだから、普段故郷を感じられないのは少し寂しいけれど、おもしろいことに現在勤めている会社には数人の日本人が働いている。

10年以上この街に住んでいる人、日本の高校を卒業後にイギリスの大学に進学した人、イギリスで結婚し子供を授かって腰を据えている人。

様々なバックグラウンドを持つ人たちと出会い、その人たちのこれまでの人生とこれからのプランについて話を聞くことは、海外にいても日本にいても私の大好きな時間だ。特に日本語で話せる時間があるのは、気持ちの面でも落ち着く。

そんな私も、他人から見ると”おもしろい”経験をしているようで、配属初日に質問攻めにあった。

「海外に住んでいたの?ハーフ?」
「いつから英語を勉強してるの?」
「どうしてそんなに英語が喋れるの?」
「彼氏はどこの人?」
「将来日本に帰るの?それともこっちで結婚したい?」

自分のことだと何がそんなに興味深いのか不思議だけれど、よく聞かれるので、そんな質問にも答え慣れてきた。

そんな中、彼は終始黙々とスクリーンに向かって仕事をしていた。他の同僚とは少し違う雰囲気を持った彼に、自然と興味を持ち話しかけてみた。

なんでも、ご両親が日本人のイギリス生まれイギリス育ちだという。他の同僚と少し違う雰囲気を感じ取ったことに、納得した。

長い間家族間でしか日本語を話してこなかったため、完璧な日本語は話さないけれど、それでも日本語を使う仕事ができることは本当に嬉しい、とキラキラした眼差しで語ってくれた。

彼の話を聞いていると、フランスでインターンとして働いていた自分を思い出した。決して完璧なフランス語は話さないけれど、自分の可能性を信じたい、とがむしゃらに突っ走っていたあの頃は、つらかったけれど間違いなく充実していたし、充実感を十分なほどに感じていた。

最近、時間を忘れるほど何かに夢中になっただろうか。

ふと、自分に問いただしてみた。もちろん、何をするにもいつも本気だ。確実に人生の転機となった、転職活動や海外移住準備だって、その時その瞬間は全力で頑張っている。

ただ一方で、もうあと少しでも必死に、無我夢中になれたかもしれないと思う自分がいる。


フランスでとにかく必死になっていた20歳の頃と比べると、28歳の私はバランスの保ち方を学んだ。一つのことに偏りすぎず、調和の取れた生活を送ることが健康的だと気付いた。実際に精神的にも身体的にも、8年経った今の方が健康そのものだ。すべてはバランスが大事。

よし、2022年はバランス良く、もう一度自分のためにがむしゃらに突っ走ってみよう。


そんなふうに考えていた12月上旬、半年に一回のお楽しみ「2022年上半期しいたけ占い」が公開された。

「牡羊座にとっての『これまでの10年間』は『旅人』の10年でした。これは別にフラフラしていたわけではなくて、『自分が何者か』を限定しないで、人の生き方、仕事の仕方、哲学などいろいろなところに顔を出して、『知っていきたい』という気持ちが強かった。2022年の上半期は、準備期間ではなく、本番期間です。『もっとこうしていきたい』という欲がさらに出て、それを支えてくれる仲間も出てくる。2022年上半期はまさしく『あなたのターン』になっていくのです。」

しいたけ先生、私はいつもあなたを支持してきたけど、今回以上に読み終えた後ゾクゾクしたことはありません。6ヶ月後の答え合わせが楽しみです。ありがとうございます。

本番期間、入ります!

皆さんからいただくサポートは、私の自信に直接繋がっています。本当にありがとうございます。「継続は力なり」。自らの"記録活動"を"執筆活動”と呼べるように、これからも皆さんの心を掴むべく、ひたすらに書き連ねます✍🏻