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読む<概念的のらきゃっと>『のら!ちゃん!べりべりきゅーと!』

最近Vtuber界では、キズナアイなどの問題をきっかけとしてキャラクターの魂の在り方や、ガワの扱い、そしてその脆さが問題視され始めている
そして、その存在どうしたら永遠に残すことができるのか、度々意見が交わされている
そんな中で「のらきゃっと」なら、概念として永遠に存在できるのではないか、とよく話題にされているのを耳にする
私の考えとしてはやはり前のnoteでも書いた通りで、本人は終わりを迎えてしまうが、概念としては生き続けるのではないか、と推測している

のらきゃっとという存在の概略図としては大体このような感じ

今回はそんな「概念的のらきゃっと」読むだけで感じることができる一冊を紹介していきたいと思う

その本とはC95にて配布されたのらきゃっと合同誌(ファンブック)「のら!ちゃん!べりべりきゅーと!」である(私も寄稿しています)

(↑は私が寄稿した内容です、よろしければお読みください)

この本はのらきゃっとのファンであるねずみさん達81人によって、それぞれの世界観に乗せのらきゃっとを描き、SS、絵、漫画、論考……そして果てには普通の合同誌にはなさそうな歌詞解説、のらきゃフードレシピ、ゲームブックまで…本当に多岐にわたる創作この一冊のみで味わうことができる

まず注目してほしいのが載せられているSSや絵のバリエーションの豊かさ

本来「のらきゃっと」には、月から来た戦闘用アンドロイド、程度しか設定は与えられていない
たまに生放送でも自身の過去(未来)について語ることがあるが、どれも一貫した世界観を保っておらず、しかしだからこそふんわりとした設定だけがのらきゃっとという世界観を漂っている
そしてそれ故生まれるのが、それぞれが好きなジャンルに派生させたのらきゃっとを描いた作品なのである
ある人は戦うのらきゃっとを描き、ある人は平穏な日常を過ごすのらきゃっとを描き、ある人はねずみとして生きるファンとのらきゃっとの世界を描く
そんなように各々が好きな作風で…ギャグ、シリアス、恋愛…と様々な作品が紡がれていく
量産型だけが描かれ、本来の「Vtuberのらきゃっと」が出てこないもの、しまいにはのらきゃっとという存在すら出てきていないものすらあったのだ
このことからわかるように、「のらきゃっと」見る人によってその姿を変え、それぞれ受け手側が一番魅力的だと思える世界をファンたちは描いている

こちらは当時のノラネコPのツイートである
ノラネコPも言うように、この本にあるのはすべて本物ののらきゃっとなのだ
そして同時にノラネコPが自分の知っている以外本物のらきゃっと触れることのできる貴重な機会だった

Vtuber「のらきゃっと」ではない存在…しかし紛れもなく本物である「のらきゃっと」……これを「概念的のらきゃっと」と呼ばずして何と呼ぼうか

これが81作、そしてそれが一冊にまとまった本として手にできる…普通ではあり得ることのない出来事である

そう、これこそ…読む「概念的のらきゃっと」そのものなのだ
各々が自分の中にあるのらきゃっとと比較し、類似点を探し、こういう作風もあるんだ、こんな世界があってもいいんだ再確認する…ひいては自身ののらきゃっとという作品を後押ししてくれるそんな作品であった

読破後に押し寄せるあの感情の波は今でも忘れることができない

自分以外ののらきゃっとに多く触れる機会…これは何もノラネコPだけの話ではなく、創作をしてきたファンたちにも言えることであった

近々、冬コミに当選すれば「のら!ちゃん!べりべりきゅーと!2」についての話があるらしい
もし当選したならば、のらべり1も既刊として発行される予定らしいので、まだ読んだことのない人はぜひ新刊と既刊合わせて購入し、その熱量に触れてほしい

のらべり2が出るとなると、あれから約一年変わるところ変わらないところ「のらきゃっと」にはあるのだろう…そして、いつもVtuber「のらきゃっと」成長し続け、魅力的であり続けてきたように、「概念的のらきゃっと」もまた、ファンたち一人一人の中で成長していることだろう

年末の冬コミで、一回り大きくなった「概念的のらきゃっと」を見ることができるのを私は楽しみにしている


あと最後に


私 も 絶 対 ま た 寄 稿 す る か ら な!!!!!!!!!!!!


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