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私が東ヨーロッパを好きな訳。

私は、東ヨーロッパ諸国が好きである。
たくさんの国を知っている訳では無いけど、チェコ、スロヴァキア、
ハンガリー、スロベニアには行った事がある。
今回は特にチェコ、ハンガリー、スロベニアにスポットをあてて、
私の見聞録を書こうと思う。
西ヨーロッパに比べて経済的に豊かでは無く、どちらかといえば
発展途上国かもしれない東ヨーロッパ。
また歴史的に西ヨーロッパに抑えつけられてきた歴史がある。
だけど、素朴だが美味しい飲食や、美しい景色、豊かな文化が
ある様に思う。

目次:
■チェコ・プラハ ■ハンガリー・ブタペスト 
■スロベニア・マリボール ■まとめ

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■チェコ・プラハ
私はクラシックの歌手であるので、東京芸術大学を卒業して2年後から
ヨーロッパで学ぶようになった。2001年は、イギリス中心、
2002年は、イギリス、イタリア、2003年は、イギリス、イタリア、
オーストリア。2003年に今の師匠のオルガ女史と出会いオーストリアは、
ウィーンを拠点にする様になった。
学生時代に時期ずれて両親を亡くしているので、
自分の環境の中でいつも取り組もうと思って生きてきた。
最初の頃は、ウィーンを拠点にしながらも遠くには行かず、
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァやハンガリーのショプロンとか、
ウィーンからも1時間ちょいで行ける場所ぐらいしか無かった。
プラハは、イタリア人のバリトン歌手マウロ・アウグスティーニや
大学の先輩のソプラノ歌手きっこちゃんが蝶々夫人のタイトロールを
プラハ国立歌劇場で4シーズンも歌っていたので、ずうっと行って
みたかった町だった。
(写真は、カレル橋から見るヴルタヴァ川[モルダウ川])

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そんなプラハの街に行きだしてから必ず行きたい国の1つになった。
最初の頃は、共産主義で生きてきた年輩のポーカーフェイスの人達の層と、
民主主義で生きてきた自由な表情の若い世代とが混在している事も
面白いと思った。おそらくヨーロッパでもプラハの様に、
モーツァルトが生きていた頃の石畳の道が残っている町は少ないし、
かつてのヨーロッパを感じれる場所の様にも思う。

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このヴルタヴァ川を見ていても、スメタナ作曲の交響詩「我祖国」や
ドヴォルジャークの交響曲第9番「新世界」よりが頭の中で流れる。
私は、音楽は哀愁とセンチメンタルと思ってきて、喜びの中にも、
悲しみの中にも、その両方があると思っていて、何かプラハの町に
哀愁とセンチメンタルを感じる。
おそらく人には自分に合う風土、気質というものがある様に思う。
それは、日本国内で転勤族としてあちこちに移動していても、
仕事を抜けば合う土地や合わない土地がある様に思う。

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バドワイザーは、プラハ発祥のビール。
私達が日本で見かけるアメリカのバドワイザーと関係が無く
アメリカが真似たみたい。我故郷の香川県人が、フランチャイズの
うどんの丸亀製麺が何の香川とゆかりが無いのと似ているかも(笑)
バドワイザーにせよ、丸亀製麺にせよ何も知らなければ、
アメリカの会社か買収されたと思うとか、香川県発祥の讃岐うどんの
お店と思ってしまうのと同じ。
チェコは、世界1のビール消費国。香川日本一のうどん消費県(笑)

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プラハに来たら必ず食べるお菓子のTrdelnik(トゥルデルニーク)
外はパリパリ中はふわっと。

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このクラシカルなのが好き。

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近年はトッピングも出だして1度だけチョコレートを塗ったのを
食べたがシンプルにお菓子の生地を堪能できるクラシカルのが私は
美味しいと思う。店によって微妙に味が違うので、いつも決まった
スタンドのお店で買う。

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私は基本、ヨーロッパでも1人行動が多いので、スーパーで買って
食べたり、レストランよりスタンドで食べることが多い。
ウィーンやドイツでもホットドッグは人気だが、私は、プラハの
ホットドックが1番美味しいと思っている。加工食品やパンも
素朴だけ美味しいのだと思う。スタンドでスライスオニオン、
ケッチャップやマヨネーズはセルフで、これも故郷の讃岐うどんの
セルフのお店に似ているかもしれない。

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カレル橋でのストリートのジャズバンド。
そこに人が集い耳を傾ける。(noteのヨーロッパのストリート文化を
考えるを参考に。)
美しい音楽や心弾む音楽に足を止め、耳を傾ける光景が
やはり素敵に思う。この橋は、観光客が多いとは思うが。

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今年は改修工事がプラ国立歌劇場も終わると思うが、
改修中は、この国民劇場にもよく足を運んでいる。
国民劇場では、チェコ語のオペラ上演も多く、これだけ音楽を学び
音楽活動をしてきても初めて聞く演目も多い。
日本の音大も多くが、イタリア、ドイツ、フランス、スペインが
多くロシア、東ヨーロッパの作品を積極的に教えれる人は
少ない様に思う。教育に携わるにせよその人に合ったものを
ヒントをあげる時に、やはりどれだけのものに触れてきたのかというのは
大きい様に思う。

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