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飛び続けられますように。



ディズニーシー新エリア
ファンタジースプリングスの新アトラクション
「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」
に乗って以来、私の心にクソデカ感情が生まれてしまってとても手に負えないので
私の中に巻き起こった感情やら感想やら解釈やらを整理しつつ残しておこうと思います。自己満です。



「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」,「ピーターパン」,および「ピーターパン2」のネタバレなる内容を含みますので,お気をつけください。





以下ネタバレ感想



素晴らしかった。
どうして新しいエリアにクラシックなピーターパンを題材に選んだのかしらと思っていたけれど
ああ,このアトラクションを作りたかったんだな,と思ってしまった。エリアよりもこのアトラクションが先行している気がしてならない。


紛れもなくそこにはディズニーシーならではの
夢と冒険が詰まっていた。




プレショーからワクワクが止まらない。
ロストキッズの一員になった私達は,ジョンを救うために壮大な冒険の旅に出る。
私はそこで、かつて擦り切れるほど見たピーターパンとその仲間達,そしてネバーランドの景色達が鮮やかに蘇るのを目の当たりにした。


最初のキッズのシーンで早々に感極ってしまった。だって,あの「リーダーにつづけ」があんなに綺麗に,そして目の前で見れるなんて。

ティンカーベルに妖精の粉をかけてもらい,空の旅に出る。夢みたいだった。ネバーランドで私は飛べるんだ。

そこからタイガーリリーと踊るマイケル,人魚たちとウェンディを目の当たりにする。全てが最高だった。

冒険を駆け抜けて、兄弟たちをロンドンへ送ることになる。



そして、聞き覚えのある音楽がかかる。

ここから「you can fly」であのロンドンの舞台を飛び抜けるのね!?!!!!

ワクワクと感動で
ここから涙がノンストップで出続けた。
冗談抜きで。

私たちは無事,ウェンディ達をロンドンに送り届ける。


そして再びネバーランドへ,,,


ネバーランドへ,,!?

そう,もう一回戻れるんです。右から2番目の星に向かって私達はまっすぐ飛び立つ。(正確には違うけどネ)
ロンドンへ送り届けてそのまま終わりだと思っていたのでとても驚いた。

なるほど、そういえば私達は今ネバーランドにいる
ロストボーイズの一員だった。

たまらなく大好きな「右から2番目の星」の音楽と,プロットの美しさに無事涙腺が崩壊した。


最後、ピーターパンの「いつまでも子供のままでいようね」という言葉に撃ち抜かれ、
その言葉の衝撃と余韻が抜けぬままアトラクションは幕を閉じた。





海外のアトラクションに比べると、もしかしたらスリルやスケールは劣るかもしれない。だけど,「人の心を動かす」という特別な魅力を持った非常に「東京ディズニーシー」らしい繊細で素晴らしいアトラクションだと思った。

プレショーの時点で紛れもなく私はロストボーイズの一員だったし,船に乗り込んだ時のワクワクは子供の時の自分の好奇心と同じモノだった。


ずっとずっと昔小さな頃,私は空を飛びたかった。飛べるんだって,いつかピーターパンが迎えにきてくれるんだって,信じてた。夢にまで見たロンドンやネバーランドの舞台で,わたしはその時のことを思い出した。
映画のラストシーン,ウェンディのお父さんが思い出したのと同じように。


なくなってなんかいなかった。このアトラクションは私たちに,今はもう見えなくなってしまっていたキラキラとした子供心のようなものを引っ張り上げてくれる。


そして,それを忘れないでね,とピーターは伝えたいのだと思う。
最後のセリフを,私はそう解釈したい。


大人になった私たちは,「子供のままでいようね」という言葉をそのまま受け止めることはもちろんできない。
どうしたって大人になることも、現実を見ることも避けられない。


映画のピーターパンは本当に子供のままでいてほしいと思うのかもしれないけれど、このアトラクションが伝えたいことはきっとそうではない。


少し話は変わって,
私はピーターパン2のラストシーンがそれはそれは大好きなのです。ピーターパン2は、あのディズニー映画、大量続編制作時代の中でもかなり好きな作品です。

ラストシーンにて

見た目はすっかり大人の女性になったウェンディに
「変わっちゃったな」と言うピーター
「いいえ,変わってないわ。なにも。」と返すウェンディ。

ティンカーベルが粉をふりかけると、たとえどんなに過酷で冷たい戦時下であっても,ピーターと冒険した子供時代を忘れずに信じ続ける彼女は飛ぶことができた。


「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」はきっと私たちに、ウェンディのようになって欲しいのだ。

どんなに厳しい現実があっても,飛べるように。

このアトラクションを乗った時、私はあの気持ちを何度だって思い出すことができる。






このアトラクションに乗ったすべての人が
この世界で,
飛び続けられますように。



おわり。

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