初めてカミングアウトした話 詳細



友人2人にカミングアウトした時の詳細なお話
ほぼ,友人への愛と感謝のような個人的な内容です。


1人目 A子ちゃんの場合


はじめ,カミングアウトする予定は詳細に立てていなかった。しっかり考えていくと,言葉って全然出てこなくなるから。ただなんとなく今日言えたらいいな〜という気持ちが頭の隅にある状態だった。

A子ちゃんをご飯に誘い,雰囲気良さげなレストランでいつも通りのお喋りをする。
私はその時抱えていた,諸々の悩みをA子ちゃんに相談した。改めて考えると、しっかりと悩みを相談したのはこの時が初めてだったかもしれない。

彼女が「何で早く言ってくれなかったの〜」と優しく、少し寂しそうな顔でつぶやいた時,私の心の中の頑丈な鎖が消え去って,抱え続けた鉛が顔を出した。
「このまま言える気がする。」という、理由もない直感のまま
彼女に同性を好きになったという自分の経験を打ち明けた。

いざとなるとやっぱり難しい。かなりグダグダだったと思う。
それでも彼女は歯切れ悪く打ち明ける私をゆっくり見守り、
そしてすぐにこの重たい悩みに手を差し伸べてくれた。



A子ちゃんは小さな頃から本当に暖かい優しさを持つ人で,この時も優しさで私の悩みごと受け入れて,包み込んでくれた。その時初めて彼女に、人に、自分の奥底を見せられた気がした。

食事をしたのはメキシコ料理のレストランで,どんな手違いかは知らないが,全く身に覚えのない人のバースデープレートを頂き,メキシコ人がバースデーソングを歌いながら登場。盛大に祝われた。



もちろん,最高の夜だった。



続いて,2人目 K子ちゃん

K子ちゃんはA子ちゃんとも仲が良く,私とはかなり昔からの仲である。いわゆる親友⭐︎
今も目の前で呑気に寝てる。
A子に言ったならK子にも絶対言えるという自信と,いや、言わなければという使命感が私にあったので,次に会った時に打ち明けることにした。

バカみたいな会話
ちなみに年末豪華にいってないです


こんな感じで雰囲気もクソもない地元のサイゼで,打ち明けることになってしまった。

A子ちゃんで経験値を積めたので,かなり言いやすくなっていた。集団女子高生,ママ友などに囲まれながらこんな話するのカオス,面白すぎる、なんやねんこれ,と心の中で突っ込みながら打ち明けた。

K子ちゃんはいい意味で何も変わらなかった。
まるで女子高生や,ママ友同士のくだらない会話と同じ様なテンションで,いつも通り,

「へーえ,そんなことあったんだ〜」と。
そして
「なんで言ってくれないん!?意味わからん」とキレてた。リアルタイムで恋愛相談して欲しかったそうだ。

本当に何も変わらず、会話はつづく。いつものくだらない話と同じテンション。根本的なところは何も変わらない,変な気遣いは一切ない。これが私にとってはたまらなく嬉しかった。


こんな感じで
K子ちゃんは私の心にある重たーい鉛を,ヒョイっと持ち上げて,黒いモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。

実のところ,その後はあまりはっきり覚えていない。今まで話せなかったことを沢山話したはずなのに、あの日は本当にいつものなんてことない,彼女との日常の一部だったんだなと改めて思う。



以上が詳細なカミングアウト話でした。
この話を友人2人にカミングアウトした後、さらに心の距離が近くなりました。特に心からの恋愛トークを出来るようになったことが嬉しいです。どうしても今までどこかで嘘をつかなければいけなかったので、、、

そして、現段階ではこの2人以外には言えていないけど、少しカミングアウトへのハードルが下がったように感じます。
もし今後言えなかったとしても、2人にカミングアウトした今、自分のセクシャリティ、その他諸々の悩みとも上手く付き合っていける気がしています。一緒に支えてくれる人がいることは本当に大きいです。


私は、カミングアウトしてよかったと
心から思います。


いつかこの文章も2人にみせれたらいいな。






おわり




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