やりたかったことを片付けた

社会人2年目。
仕事の全体像も掴めてきて順調と思っていた矢先、思わぬトラブルに見舞われ自信をなくした。
周りにも迷惑をかけ申し訳なさもあり、目の前の仕事に全力で取り組んだ。

仕事と向きあいながら、去年1年間何をしてきたのだろう、学生気分が抜けていないのではないか、採用されない方が良かったのではないか、とネガティブなことばかり思い浮かんだ。

そんななか夏休みに大学の友人達と会う機会があった。
その一人が「来週浴衣着てお祭りに行くんだ」と話してくれた。
いいなと思うのと同時に、(私って浴衣を着たことがないんだ‥‥)と人生経験が乏しいことに気づいた。
(浴衣着てみたいよー)

仕事は上手くいかないし、季節のイベントも楽しめてこなかった私。
これまでの経験を全て否定したくなり、同時に中身が伴わないまま、ただただ歳を重ねてきてしまったような気がした。

ある日地元で大きなお祭りが開催されることを知った。
(コロナでお祭り行けてなかったけど、これは浴衣を着られるチャンスかも‥‥)
ただ着こなせる自信もなかった。着たいけど不安。

(洋服でお祭りに行ったっていいんだ。)

お店やネットで浴衣を見て、帯や下駄など揃えるものが多いな、私には無理、諦めようと気持ちを整理したのに、「やっぱり着たい」という思いが勝り始めた。
1週間葛藤した挙句、購入した。

(やりたいことをやって楽しもう)と前向きな自分がいた。
自分のものになった途端に嬉しさが増し、すぐに着る練習をした。なんとか着こなせた。
お祭り当日は朝からワクワクで、準備を念入りにした。気持ちが明るくなった。
浴衣を着た人が多くいる中の一人が自分であることが純粋に尊かった。

そして学生時代にお金の問題でやりたかったけどできなかったことが多いなと気づいた。そんな後ろめたさがあるからこそ自分に自信を持てていないのではないかと自問自答した。
(社会人2年目の目標って決めてなかった。これまでできなかったことをやりたいんだ。)

やりたいことを洗い出した。
体を鍛えること、興味のある資格を取ること、芸術に触れること、お世話になった人に会うこと、言葉を紡ぐこと‥‥

どれもハードルが高いことでない。手帳を開き、やりたいことでスケジュールを埋めた。
自分が誇らしくなった。

何かを始めるのに遅すぎることはない。
この言葉を信じて躊躇わずにやりたいことに挑戦する自分を肯定する。

#あの選択をしたから


もっと美しく着ることが来年の目標です!

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