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死は恐ろしいが衰退ならコミカル。アニメ「人類は衰退しました」が無料になってたよ?

全話見ましたー!ここで見れます。(2023/2/22まで)

2012年にアニメ化された当時見たので、2回目でした。

ちなみにこの記事は、ネタバレ無しの紹介と感想で構成されています。

あらすじの紹介をします。
主人公 わたしちゃん(滅びゆく人類)とゆるふわお人形さんみたいな妖精さん(新人類)が織り成すちょっと不思議でコミカルな交流ファンタジー。

死ってとても恐ろしいですよね。
でも衰退って言われてもそんなに怖くないですよね。

それは人間が死ぬことはあっても衰退し滅びることはないから。
「人類は衰退しました」は繁栄という立派な山を上った人類があと少しで絶滅という麓まで下りきる、ちょっと遠い未来の話です。いわゆる終末モノですね。とはいえまったく悲観的な話じゃないですし、戦争も争いも放射線もなく、シリアスな展開で誰かが死んだりなんてしません。ただ何となく滅びへの諦めとか、衰退の気配が、暗闇の中からつま先を撫でているかのような、そんなゆるゆるとした不穏さを存分に浴びることができる作品です。

この物語の主人公はわたしちゃん(名前不明、というか登場する人間に一切の固有名詞がない)ですが、もう片方の主役である妖精さんの不思議なぱわあでその不穏さを明るく楽しく朗らかに覆い隠す、と見せかけてむしろ加速させる事件が展開されていきます。

感受性豊かな人間なら見ていて思わず気分が悪くなりそうな、なまあたたかく上辺を滑る優しくて平和な世界が、主人公の現実的で冷静な突込みを得てどこか哲学的な様相を呈します。ゆるふわで不思議な日常系ファンタジーと、人間の精神の柔らかい部分を針でつつかれる感覚の両方を味わえる稀有なアニメだと思います。

その他、アニメに含まれる要素はこんな感じ
・類まれなる語彙から繰り出されるシュールでブラックなユーモア
・小さくて可愛らしい生物が明るく希死念慮を抱いているのにきゅんとする
・人間としての存在、根幹を作り上げるために…
・エドワードゴーリー
・発情したサ〇シ
・限界になった人間の健全で上質な悲鳴
・沢城みゆきのねっとりボイス
・腐女子の解像度がやたら高い
・多分一話が一番グロイですが、それ以降は大丈夫
・百合と形容するにはおぞましい何か
・諦めた人間
・平和
・笑い
・感動

基本的に2話で1つのストーリーとなっています。
最初はその不思議ワールドに若干戸惑うかもしれませんが、見終わった後は…まあこれは、実際に見ればわかります。

皆さんもこの機会に見てみてはいかがでしょうか?
斜に構えた人間には特におすすめです。

🌸おわり🌸

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