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それぞれにあったステップがある

ビリーバーズ広尾で事務局を担当しているくらもとです。今日は子を持つ母として投稿します。

わが家は、中3の娘と高1の息子がいます。中3の娘は1年生の3学期は不登校、2年生は別室登校で、自分自身のことを「不登校」だと言っていました。そして、中3になって教室で授業を受けることを選択しました。
自分が目標とする高校に行きたいから、という理由だそうです。
気持ちは前向きだけど、身体が付いてこないという日もあって、本人ももどかしそうではありますが、
「今無理をして、長期間体調を崩す方がよくないから。」
と、今の自分にとってちょうどいいところを常に探して、自分で選択しています。

中1の冬から不登校だったけど、自分で受験勉強して、無事高校に合格し、入学した息子は、「せっかく頑張って入った高校だから、行きたい気持ちはあるけれど、行けない。」という状態にあります。
高校生になったらいけるんじゃないかな?という気持ちもあったようですが、実際にはまだ気持ちが整わないようです。
なんとかなるだろうと思える時もあったり、もう無理なんじゃないかと思うときがあったり、揺れているようです。その中でも、本当に自分は何を選択したいんだろう?ということを大切にしてね、と伝えています。
息子を見守る私も、揺れる息子を見て、同じように揺れていたのですが、やっと先日、
「お母さん、あなたは絶対に自分で決められるって信じることにする。高校受験を決めたときのように、自分でやると決めるときがくる。そう信じて見守るね。」
と伝えられました。息子もうれしそうに、
「うん、ありがとう。」
と言っていました。
朝、起きたいけれど起きれない、と言っていた息子が、今朝起きることができました。今日も学校には行かない選択をしたけれど、
「朝、起きれた♪」
ととてもうれしそうでした。私も、息子のその顔を見て、とっても嬉しかったです。ちいさなちいさな「できた」ではありますが、そのちいさな喜びは、大きな可能性の種になるんじゃないかな、という気もしています。

ビリーバーズ広尾に来てくれる子どもたちや保護者の方にも、さまざまな「できた」があるんだなというのを見せてもらっています。
ある場所で、今まで話さなかったけれど、ちゃんと会話ができるようになった、とか。知らない子と話ができた、とか。一人だと不安がっていたのに、「自分でやってみる!」というようになった、とか。
「できた」になるのは、外から見ると簡単そうだけど。でも、本人からするととっても勇気やパワーがいることなんじゃないかな、という気がします。「できた」になる前に、「できなかった」という経験をして、そのことでいろんな気持ちを味わったのかもしれない。外からはわからないけれど、本人の内側ではたくさんのことが起こっていたのかもしれない。
そんな風に感じるのです。たくさん、たくさん、いろんなものが渦巻いて、でもやっと勇気を出して「できた」に変わったときに、それをそのまんま認めるひとや場所があることが、とても大切なんじゃないかな、ということを、学ばせてもらっている気がしています。

ちいさなちいさな一歩は、自分の可能性を狭めるものじゃなくて。
おおきなおおきなパワーを生み出すために、とっても貴重なきっかけ。
きっとそうなんじゃないかな、なんて思っています。

☆小中高生のくつろぎスペース(フリースクール)ビリーバーズ広尾☆
子どもたちの居場所として、2月・火・木に開室しています。
子どもたちが、やりたいことをやってみることを通して、自分で決めて行動する経験を大切にしています。
見学・トライアル・相談など、受け付けています。

☆ビリーバーズ広尾 オープンデーのお知らせ☆
保護者の方向けにおしゃべりの場を設けました。
子どもを持つ親としての悩みだったり、
誰かに聞いてみたいこと、
ビリーバーズ広尾を見てみたい、など
雑談まじりにおしゃべりができるところがあったらいいなと思っています。

5/12(木) 10:00~14:00

5/24(火) 10:00~14:00

6月9日(木) 10:00~14:00

7月7日(木) 10:00~14:00


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