見つめる先は、同じなんだ
ビリーバーズ広尾で事務局を担当しているくらもとみきです。今日は不登校の子を持つ親として投稿します。
高校に合格して、この４月から高校１年生になる息子は、またもや葛藤の日々を過ごしています。高校受験から解放され、思いっきり友達と遊びぞ～！！と思っていたら、高校から課題が届きました。課題をやらなければ、という気持ちと、なぜ作業のようなことをやらなきゃいけないんだろうという気持ちの中で、なかなか思うように課題が進まないようです。
受験勉強をサポートしていた私は、勉強に向き合う息子の気持ちをたくさん聞いてきたし、課題にどう取り組むのかということも、息子といろいろ話しました。結局、本人は、
「できるだけやってみる。できないところは、やろうとしてがんばってみたけど、できなかったと先生に話す。」
というところで、ある程度考えは固まったようでした。本人がそういうならば、私もそれを応援したらいいな、と考えています。
ところが、先日ダンナと私の二人で息子のことを話した時のこと。
「課題、できへんかったらあかんのちゃうの？」
というニュアンスのことをダンナが話しました。私は、息子が本人なりに頑張っていること、そのうえでできない部分がでてきてしまうこと、それに対して学校に説明しようとしていることを伝えました。それでもダンナは、
「自分の考えだけ言ってても、学校に求められることができてないのは、あかんのちゃうの？この先、社会に出たときに、自分は一生懸命にやったけれど、求められたことはできませんでした、ということやったら仕事とかできへんで。」
と、心配の様子。
私が大切にしたいのは、
・自分が、今できる範囲のことをやる
・自分の状況を自分の言葉で説明して、無理なく頑張れる環境をつくる
・その中で、自分のやりたいことを見つけたり、できることを増やしていく
ということで、息子はそれをやろうとしているから十分じゃないか、と思って、ダンナになんでわからないんだろう？ともどかしい気持ちが湧いてきました。
でも、ダンナも私に一生懸命、自分が伝えたいことの趣旨が伝わるように、何度も説明をしてくれて、私もダンナが伝えようとしているけど、私がうまく受け取れていない部分はなんだろう？と思いながら話を聞いてみました。そうすると見えてきたのは、
・息子とダンナが話した中で、息子は中学でできなかったけど高校生活はみんなと同じように楽しみたいと話していた
ということを大切にしようとしていたらしく、みんなと同じように楽しんで、みんなと同じように過ごしたいのであれば、自分のペースばかりを優先してるだけでは難しいのではないか、と考えたようです。
マイペースに過ごしているとうまくいかないことがあるということを、親としてきちんと教えてあげないと、息子が望んでいる「みんなと同じように過ごすこと」が難しい。その事実を教えてあげられるのは、親なんじゃないか、と。
結局のところ、ダンナはダンナで、息子の気持ちを大切にしたい、そのために自分にできることをサポートしたい、と考えていました。
なんだ、子どものことを最優先に考えて、自分にできることは何だろう？って思っているのは、全く一緒だったんだ。
やっと私も、そこのところが腑に落ちました。その上で、今の時点で息子は何かサポートを必要としているわけじゃなくて、自分でできるところまでやろうとしていること、不安な気持ちが出てきたときに私と話をすることで、自分なりに気持ちの整理をしていること、を伝えました。そして、息子が何か困ったことがあるときには、その時点で必要となるものを親として私たちが提示できるようにそれぞれ準備をしておくといいよね、という話でまとまりました。
今回、ダンナの言葉で印象的だったのが、
「たまにはオレのことも頼ってくれてもいいやんか。」
というものです。
父親として、息子に何ができるんだろう、できることはやっていきたいって、強く思っているんだな～と感じてほっこりしました。
息子にもそのことを話してみたら、
「父さんが前よりもオレのことを理解してくれてるのは伝わっている。」
と言ってました。きっとそのうち、父親の存在が心強く思うときもくるんじゃないかな～、なんて思ったりもしています。
家族の中でも、考えや想いをすり合わせるってなかなか難しい。
家族だからもどかしいし、家族だから感情的になりやすい。
その部分を丁寧に話して、お互いを理解しあおうと成長しあえたことは、とっても嬉しいことだな～なんて思います。
まだまだいろんなことはあるだろうけれど、助け合いながら少しずつ前進できたらいいな～。
☆小中高生のくつろぎスペース（フリースクール）ビリーバーズ広尾☆
子どもたちの居場所として、2021年10月より開室しています。
子どもたちが、やりたいことをやってみることを通して、自分で決めて行動する経験を大切にしています。
見学・トライアル・相談など、受け付けています
☆ビリーバーズ広尾 オープンデーのお知らせ☆
保護者の方向けにおしゃべりの場を設けました。
子どもを持つ親としての悩みだったり、
誰かに聞いてみたいこと、
ビリーバーズ広尾を見てみたい、など
雑談まじりにおしゃべりができるところがあったらいいなと思っています。
・★4月5月の開催も決まりました★
4/5(火) 10:00～14:00
https://hiroo-openday-20220405.peatix.com/
4/21(木) 10:00～14:00
https://hiroo-openday-20220421.peatix.com/
5/12(木) 10:00～14:00
https://hiroo-openday-20220512.peatix.com/
5/24(火) 10:00～14:00
https://hiroo-openday-20220524.peatix.com/
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