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今が未来を創るけれど、今がずっと続くわけじゃないんだな

ビリーバーズ広尾で事務局を担当している蔵本です。スタッフ視点ではなく子どもの親としての投稿をしますね。

高校生になった息子ですが、学校に行く、というところにまだ焦点を当てられていません。「学校に行きたくない」が強すぎたみたいで、まずは学校に行かないところから始めてみています。中学校と違って、休みが続くと進級できなくなるので、入学から今までのとても短い時間の中で、親子でとても恐怖を感じた瞬間もありました。

でも、私も息子も変わったな~と思うのが、
「このままじゃダメなんじゃないか。」
「悪いほうにすすむんじゃないか。」
という気持ちが継続せずに、
「今できることをやっていれば、必ず次のステップが見えてくる」
という気持ちに無理なく自然になれていることです。
以前は、
「学校なんて、なんで存在するんだ!」
「オレはみんなと同じことができないから。」
と否定的な言葉が多かった息子も
「まだ学校に行くまではいってないけど、人生的には前を向いてきたよ。」
「やりたいことが見つかったよ。」
と、前向きな言葉で日々を過ごすようになりました。
そんな息子を見て、私も高校の担任の先生に、
「まだ、学校に行くところまではきていませんが、彼なりに学校に行くための準備を進めているみたいです。」
と、力むことなく息子を信じて伝えられています。

親子の今の目標は?

という部分は、まだ明確にはなってない気がするけれど。
一日一日を笑顔で過ごして、その日々を力に変えて未来を創っていくことは、少しずつ実践できてきてるのかな、と感じています。

高校が始まってすぐ、息子が学校に対しての苦手意識が強烈に出たときに、私に言った言葉がとても印象的でした。
「昔、かあさんに言われた言葉がトラウマになってん。小学校低学年の時に、学校がしんどくて休みたいって言った俺に、そんなんで学校休む⁉それなら家でアニメ見て過ごしとき!って言ったやろ。だから俺は、学校を休んだらずっと家でゲームするしかできへんって思うようになってん。」
・・・・ごめん、それはその時のかあさんが未熟やったね。
すぐに謝りました。
「お母さん、あの時はわかってなかったけど、今休みたいと思う気持ちが、これから先ずっと続いて何もできないなんてことはないんやって、今は思ってるよ。しっかりと休んで、しっかり自分を整えたら、必ず次のステップが見えてくるから。今は、休みたいときはゆっくり休んでくれたらいいなって思ってるよ。」
と、伝え直しました。

学校を休むことへのハードルが下がったから、学校にいかなきゃ!というモチベーションを保ちづらくなった部分は、子どもの中で確かにあるようです。でも、その分、自分で決めたことに対して、全力で行動できるようになったような感じもするなって思います。

学校に元気に行ってる。
学校に迷いながら行ってる。
学校に行かない日がある。
学校に行かない日が多い。
学校に全く行ってない。
どれであっても、その日一日を一生懸命に生きていることには間違いないんだと思います。
そして、何かのきっかけに変わっていくものがある。
変わっていくものが、その子にとっていい方向であるはず、と心から信じられる人がどこかに存在していれば、必ずいい方向に向かっていくのだと思います。

不安な時は、不安をそのままぶつけてしまうときがある。
その言葉で、子どもが深く傷つくこともある。
でも、それもまた、修正できるタイミングがある。

だから、今、自分が大切にしたいなと思うものを大切にしていって、迷いが生じたときに立ち止まって、そのまま進むのか、軌道修正するのかを選択したらいい。
大人も子どもも、きっとずっとそれを繰り返しながら進んでいくものなんだという気がするので。

そのままでも、十分なんだよ。そして、そこからでも可能性は広げられるんだよ。
と、私は伝え続けたいなと思います。
もちろん、子どもたちにも、オトナのひとにも。

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