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息子

書道家の米早食です。
私は今まで書にかかりっきりで自分の息子が大きくなるまで何もしてやれませんでした…
息子の世話は妻に任せっきりで…息子が脇道にそれて頭を抱えていても妻に「君が手抜きだからだろう!!」と怒鳴りつけるだけ…
私も年をとりグレた息子と向き合おうと思い立ちました…
しかし、私が向き合おうとすればするほど息子はこちらを向いてくれないのです…
皆さんは笑ってしまうかもしれませんが私は10数年…息子とコミニケーションをとっていなかったので…腹を割って話すにはこれだと酒を持ち出して息子と語り合おうと言いました…
そうするとずっと下を向いていた息子がムクリと首を上げて何も言わずに首を縦に振ったのです…
その瞬間…頭の先から妻への感謝の念が濁流のように込み上げ…今まで溜めに溜めていた10数年分の涙が溢れ…頭の先までぐしゃぐしゃに濡れてしまいました…
これからは今まで愛情を注いでくれた妻を思い出し…私も同じく息子に愛情を注いでやりたいと思ったのです…

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