見出し画像

ナイトフライが心に届いた瞬間を思い出した日(2024/01/30の日記)

6時40分起床。寒さやわらぐ。

ドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」

ナイトフライ

80年代の名盤であります。
1982年に発表されたそうで、もちろん私はリアルタイムでは体験しておらず、大学生の頃にいろいろと掘っていったらたどり着いたレコードになります。
1994年あたりにスティーリー・ダンが再結成されて日本ツアーが行われ、もちろん私も見に行ったのですが、フェイゲンのソロ作であるこのアルバムの冒頭曲「I.G.Y」が演奏されたときの(イントロが鳴ったときの)感激は今も忘れません。
ハイハットの短くておしゃれなフィル、シンセサイザーのレゲエビート、わずか数秒のイントロで体に電気が走るような感覚を味わいました。
ライブはフェイゲンのボーカルも冴えわたっていて、歌い上げるわけでもないのにエモーショナルな雰囲気で、とても不思議な気になったものでした。

その後もフェイゲンさんのライブを体験する機会はあり、どのライブも最高と思えたのですが、あのイントロが鳴ったときの感激に匹敵するものはありませんでした。
もちろん音楽の質ではなく、若かった頃の私の心にピッタリハマる音が鳴った瞬間を、正しく捉えることができた時間だったのでしょう。
そういう瞬間って、人生には何度かしか訪れないのかもしれないですね。

さて、若い頃はCDで聴いていた本作ですが、最近レコードで買い直しました。
スピーカーの前に座って、少し小さいかな?というくらいのボリュームで聴いてもしっかりすべての音が聴こえてきて素晴らしいです。
40分に満たない収録時間のアルバムですが、その時間なら集中して全部の曲を聴くことができます(昔はもっと長く感じたのだけどね)。

気づいたら仕事中にもルビーベイベーを口ずさんでいます。
思わず口ずさむメロディの音楽があるって素敵です。