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【9割の人は知らない】「愛」はLOVEの意味じゃなくて…【成り立ち】



愛。

僕らはこれを“Love”と英訳します。

好き、とか
人や事物に対する好意的な想いを
指すイメージがありますね。

僕も、つい最近までは
そう思ってたんですよ。

好きな人や物事に対する
想いを巡らし行動する漢字、だと。


ですが、そう考えると
1つ疑問が生じてしまったんです。


なんで「曖」は暗い意味なのかな?


普通なら、
太陽・日時の様子を表す「日」と
好意的な想いを行動に移す「愛」を
合体させたら

もっとポジティヴな漢字の意味に
なるはず。

ですが、この「曖」は
ぼんやりとした・暗い・はっきりしない
というネガティヴな意味を含んでいます。

部首の「日」は、先ほどの通り
「太陽・日時」のカテゴリであることを
示しているので、

「曖」をネガティヴたらしめるものは
「愛」になります。

なぜ、日を愛したら
「はっきりしない」という
意味をはらむのか?

それを成り立ちから
分析していきます。


「愛」の成り立ち




愛は「㤅」が原字とされ
人が頭の中で想いを巡らせ
足を止めている様子を指しています。

思わず行動にしまいそうに
なるくらい爆発しそうな想いが
「愛」となった感じですね。

こうなると、
愛は単純な“Love”の意味のみならず
逡巡してしまう想いになります。


日本語の「愛」を考慮してみると…


また、日本語では
「愛しい(いとしい)」や
「愛し(かなし)」「愛し(うつくし)」
という言葉に「愛」の字を当てます。

もちろん
可愛らしいという意味もありますが
かわいそう・切ないという悲しみの
意味も入ってます。

物事・人の様相に対し
心の中で何かが
一気に込み上げ
それが満たされた状態

これが「愛」のイメージ。



愛=満たされて溢れそう
という意味だと考えると


靉靆(あいたい)という
気持ちの晴れない様子を指す
言葉に含まれる「」は

雲が満たされている様子が
簡単にイメージできますね。

噯気(あいき・おくび)という
胃から出る空気・ゲップを表す
言葉にある「」も

口の中に満たされた空気が
溢れる様子、と「愛」の
イメージと結びつきますね。


では、「曖」は?

太陽の光が何も遮られず
地上を照らすはずのところ、
何かに妨げられ(例えば雲など)
暗くなった様子を表すということになります。


まとめ



・「愛」は「満たされ今にも溢れそうな
可愛らしい・かわいそう・切ない想い」
を指す。

・「曖」は「日」+「愛」の組み合わせ
なので、太陽の光が何か満たされたものにより
遮られて暗くなっている様子を表す。

ということですね!


ちなみに愛=Loveというのは
完全に西欧的発想です。

恋愛感情的なものではなく
思わず溢れ行動に移してしまいそうな
感情、それが日本の“愛”です。


溢れるほど情熱的な感情:愛。

「曖」も、
その影響をちゃんと受けている
ことがわかって、安心!


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