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9月9日はオーストラリアでは「R U OK?」Dayでした。
子どもたちの学校からR U OK Dayだから黄色い服を着てくるように、と連絡(しかも前日の連絡)が入ったときには、???でした。

R U OK?ってなんだろう?
https://www.ruok.org.au/

調べてみると自殺予防の運動でした。

R U OK?
そうやって、家族と、友達と、知り合いと、職場の人と、周囲にいる人と聞きあう。

人生誰もがいい時も悪い時もある。

あなたはOKでも、隣にいる人はOKではないかもしれない。
そんな時に誰かがR U OK?と聞いてくれたら?
聞いてあげられたなら?

その一言で人生が変わるかもしれない。

R U OK?
その小さなやりとりが人と人を繋げる。繋がりは自殺の予防になる。世界が変わるはず。という運動です。

2019年に自身の父親を自殺で失った男性が始めた活動で、今ではオーストラリアのナショナルデーになっています。学校で、職場で、この一言が進んでいけば、より多くの人が幸せに暮らせる世界を実現できるのではないか、そんな思いが込められたビデオを見ながら、このシンプルな活動が多くの人を巻き込み、様々な場所で受け入れられている。オーストラリアという国の柔軟性を感じました。小学校など幼いうちから、R U OK?と聞くこと。R U OK?と聞かれて、実はね、、、と話していいんだよ、と知ることは、人生においてどれだけの助けになることでしょう。

英語ですがぜひ見てください↓

R U OK? - Our Story
https://www.youtube.com/watch?v=V73YR34BRFY

Beyond OK: Gavin Larkin, the man behind R U OK? Day | Australian Story
創始者のGavin Larkinさんの話。
彼はこの活動を始めた後に、自身が癌で亡くなりました。
さらに長男も難病で亡くなります。
この活動を残した去った旦那さんのことを、奥様が「最後にこの活動が残された家族を救った。」と最後に静かに語る部分が心に残ります。
https://www.youtube.com/watch?v=4GhzjNdu83w

6歳の娘に「R U OK? Dayはなにするのかな?」

と聞いた回答;

「誰かが転ぶでしょう。そうしたらR U OK?って聞くの」

6歳なりに分かってる。

わたしがこの言葉に反応するには理由があります。

R U OK?って聞けたらよかったと思い忘れられない人々が周囲にいたからです。

例えば高校の同級生。

勘当同然で結婚した相手の転勤で見知らぬ地で3人の子どもを育てていた彼女は、精神のバランスを崩したのでした。
彼女が暮らしていたかの地に遊びに行ったとき、やんちゃな男の子に振り回され、大変そうだった彼女の姿。困ったように苦笑いする彼女の顔。ずっと忘れられないのです。あのときR U OK?って聞ければよかった。その時の私は結婚もしておらず、子供もおらず、転職先の職場に慣れることに必死で、彼女にどう声を掛けてよいか分からなかった。未熟でした。

義兄。

結婚してから海外生活のため、会ったのは数えられるほど。心を開いた関係でもなかったけれど、何か気になるものを持った人でした。私がR U OK?と聞けたはずもないけれど、もっと繋がっていることは出来なかったのだろうか、と訃報を聞いたときにただ、ただ、無力感を抱くばかりでした。

そして私自身。

下の子が4-5歳になるまで、足かけ8年くらい日々目の前のことをこなすことに必死でした。初めての出産、引越、さらに海外引越、初めての子育て。家族のサポートはない。旦那さんはザ・日本のサラリーマン。目の前のことをこなすだけで日々が過ぎていく。私は誰なのか?母親だとしか答えられないような日々。今思えば、誰かにR U OK?って聞いて欲しかった。たった一言R U OK?って優しく聞かれるだけで滂沱の涙が流れたであろう日々。何より私がその一言を欲していたんです。

だから、私がR U OK?を言い続けていこうと思います。

それもまた小さな、誰かの人生を変えることができるかもしれない運動。

R U OK?

U R OK.

を伝えられるライフコーチでいたい。いよう。
自分と繋がったこの思いを届けていこう。

そんな風に自分と繋がったR U OK? Dayでした。

これを読んでくれているあなたは?

R U OK???

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