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''気づきがあったその先に…" 学びを考える子育て時間 〜「生活」することを知る〜


食べるって大事だな、心地よく寝られるって何よりも幸せなことだと感じて欲しい。

それがこの休校中に私が密かにテーマにしていたことでもありました。
どんな時代になろうとも、衣食住の力がそのまま「生き抜く力」に変わると思ったので。


単純に言えば、掃除や洗濯物たたみなどの家の仕事を一緒にやるということなのですが、当然( !?)気乗りしなそうな声がしてきそうなので、せっかくある時間を生かして試しに昔生活体験のようにやってみることにしました。

例えば…私も初体験でしたが、切り干し大根作り。


切干大根を作ってみよう!重さも測ってみる。
(色々な切り方で…。何日くらいどこに干す?)
    ↓
翌日には乾いてきたぞ!匂いや触感は?セミドライを食べてみるなど五感を使って…
    ↓
そもそも干すと何がいいの??重さはどうなった? 保存食の役割を考える
    ↓
出来上がった切り干し大根を調理して食べてみよう!お店のとどこが違う?
    ↓
干し椎茸、干し芋、干し柿、干物なども仲間!?と気づいてくる
    ↓
違うものも干してみようか!

…と次々と芋づる式に発展が出てくるのです。

他にも、掃除機ではなくほうきでフローリングをはいてみる、いつもはスーパーで漬物を買っていたけれど今回はぬか床を作って野菜を漬けてみる、それからこのご時世マスクを自分で手洗いしてみるなど色々試してみました。

これらの作業をやっていくと、気がつくことがありました。


★私が気付いたこと★


→食べるために働いて買い物行って料理して、心地よく寝るために家や服や寝床を整えて、これらはまさに「生きる」ため。手間はかかるけど本質的なことなのだろうな。
→生活する中に理科、算数、家庭科、国語…等の教科が散りばめられていて、生活の中から学問が生まれているんだ!
(よくよく考えれば当然なのですが、なぜ計算や化学が必要なのか子供時代には気付かなかったのです。)

★子供が気付いたこと★


→心地よく「生活する」って結構手間が掛かるなぁ!
 (これにより以前よりは主体的に家のことに取り組むようになってきました。)
→手間をかけると「愛着」がわくなぁ!「これ、僕が漬けた大根!美味しいよ(^^)」

このような感じで親子とも普段にない発見ができた時間になりました。


「衣食住」のしくみ、生活するってどういうことなのかをまずは体験して知ることで、それが「知恵」となり、今後非常事態が起きたときなどにも応用をきかせて対応していくことができるのではないかと思うのです。
何が起きるか分からないこの時代、しなやかに、かつ強く生き抜いていくには大切なことではないかと感じています。

トミーさん原稿2


ライター:Tommy

教育学専攻、社会教育主事任用資格を取得。
JAA認定アロマコーディネーター

企業の研修担当、公民館職員等を経て現在は2人の育児中。何らかの形でずっと「教育」と関わっている。
自分や家族、地域の「学びたい」気持ちを大切に、実現できる環境を整えていくために試行錯誤中。


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