【東京五輪】小林賢太郎氏が解任された経緯|裏側で何が起こっていたのか時系列で整理してみた
東京五輪の演出担当だった小林賢太郎氏がネットの炎上からたったの半日ほどで解任処分になりました。
これについて多くの人がネット上で議論しました。
なぜそうなったのか、不透明な部分が多かったからです。
不透明だった部分がかなりクリアになったので、ことの経緯を時系列で整理します。
小林賢太郎氏が解任された経緯|裏側で何が起こっていたのか時系列で整理
時系列でことの成り行きを整理・検証。
時系列のまとめはこちらのツイートが詳しく書かれていました。
時系列整理をすると。
この時点で、ユダヤ人人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センターに知れ渡っていた。
ことの重大さを察したTomo氏が中山防衛副大臣に相談。
これ以上、炎上が大きくなり五輪開催に影響が出ないように配慮したと思われます。
ポイントとなるのは、中山氏がSWCのクーパー氏に連絡してもしなくても、SWCには連絡が入っていたというところです。
もう止めようがないところまで来ていたという感じです。
不透明な中山氏の行動のまとめ
22日午前1時ごろにはTomo氏から中山氏に連絡が行っていた。
中山氏はすぐに確認・対応をした。
中山防衛副大臣は政府の人間、自民党の人間なので五輪開催を妨害するような言動は本来ならしないはず。
ではなぜ中山氏がSWCに直接連絡を取ったのか?
中山氏はこの騒ぎがどのようにクーパー氏に伝わっていて、どうすれば鎮火できるかをクーパー氏と相談した、ということです。
SWCもユダヤ人の人権やホロコーストに関して問題通報が来れば、何らかの対応をせざるを得ない立場です。
中山氏は以前から交流のあるSWCのクーパー氏にFaceTimeで連絡を取った。
中山氏はSWCの意向を確認し、どういう声明を出すのかも確認をした。
中山防衛副大臣 23日YouTubeライブでのコメント
中山氏のNGワードはカットされていますが、これはナチスの残酷なジェノサイドについて語っていると思われます。
ワードがキツすぎるので後からカット編集されたのだと思います。
このTweetから1時間ほどタイムラグがあり英文がtweetされます。
まぁ、何か緊急の連絡がありtweetできない状態だったと考えるのが妥当かと。
この英文は中山氏が考えたものではなくクーパー氏が考えたものです。
(誰が書いたかまでちゃんと入れて欲しい)
(↑↑↑Tweet内に名前が書いてないから誤解する人が続出したと思う)
SWCの声明文の元になったかと思われる英文。
この英文は中山氏が考えたものではなく、SWCのエイブラハム・クーパー氏という事ですね。
SWCが正式に声明を発表。(日本時間 7月22日午前3:56)
SWCのクーパー氏がBBCニュースの取材に応じており、彼がこの問題をどう考えているかがわかります。
報告があったから対処したという感じです。
「組織委員会が解任にしたのならそれが正しい判断なのでしょう」とも。
いろんな問題があるんですが、問題そのものは海外で起こっているのではなく日本国内で起きています。
東京五輪反対派と五輪開催派(自民)、それを取り巻く大衆はゴシップ記事に群がる人が大多数、っていう構造です。
BBCニュースのSWCエイブラハム・クーパー氏の発言の和訳はこちら。
↓↓↓
SWCは「障害者いじり」も小林氏がやったと勘違いをした
SWCの声明発表当初は「障害者いじり」も小林氏がやった認識されて書かれていました。
この部分はのちにサイレント修正されたようです。
SWCはなぜ障害者揶揄も小林氏がやったのかと勘違いしたのだろうか?
これには理由があったようです。
どうやら5chから発信された英文テンプレを掲載した人がいて、それを参考に実際に何人かが各機関に通報したようです。
クーパー氏は、小山田氏の件と小林氏の件、この二つをごっちゃにとらえてしまい、あのような声明文が出たのだと思われます。
このことが間違いだったと気がついたのでしょう。
障害者揶揄に言及した部分は完全に削除されています。
中山氏が障害者いじりの件も小林氏がやったと勘違いしてSWCに報告したのかと思っていましたが、これは誤解だったようです。
中山氏はラーメンズのホロコースト炎上の件をクーパー氏に相談したということですね。
問題になったコント「できるかな」の分析と開会式クリエイティブチームのごたごたの遍歴
まず、東京五輪開会式・閉会式のクリエイティブチームは何度も変わっています。
そのざっくりとした経緯と、ラーメンズの1998年のコント「できるかな」の考察をまとめました。
「ユダヤ人大量■■ごっこ」というワードは、やはり大問題になってしまうワードであることは間違いありません。
23年前のホロコーストジョークはユダヤ人が見てどう思ったのか?
在日経験もありラーメンズ(ジャパニーズ・トラディションのファン)からみた今回の騒動。
↓
イスラエルの新聞社ハアレツが見た今回の騒動と橋本会長へのメッセージ
イスラエルの新聞社ハアレツが見た今回の騒動と橋本会長へのメッセージの和訳解説です。
「罪を憎んで人を憎まず」なところは本当にありがたいです。
まともな人間であれば、23年前の若い頃の小林氏を必要以上に責める人はいないのです。
ユダヤ人も迫害されてきたマイノリティー。
小林氏もなんらかの争いに巻き込まれたことを察してくれての「小林氏解任撤回」を要求する内容になっています。
小林氏の解任は正解だったの?
小林氏の解任は小林氏と組織委員会にとって最大級の土下座だと思うんです。
解任処分が良い悪いではなく、組織委員会がそういう処分を行なったという事実があるだけです。
この厳しい処分により、五輪反対派の声は一気に小さくなりました。
五輪反対の大きな材料にならなくなったので騒がなくなった。
(今はコロナ感染者が爆発的に増えていることで騒いでいるでしょ)
自民を攻撃できればなんでもやっちゃう人が一部にいるのはとても残念です。
良くも悪くも小林氏が演出した開会式はほぼそのまま行われ、国内外で、特に海外で高い評価を得ることができた。
もちろん賛否両論あり、開会式がしょぼかったっという声があるのも知っています。
演出が小林氏でなければ、もっと酷い開会式になっていたかもしれません。
辞任という処分は行き過ぎだったのではないかと個人的には思いますが、今の日本のTwitterの風潮だと、鎮火しないのは小山田氏の件である程度予測はつきます。
有名人のスキャンダラスな報道をおもちゃにする人たちが多すぎですね。
これはネットリンチです。
やめないといけません。
ホロコーストジョークの海外の反応と日本の反応の違い
海外の声を聞いて分かったことですが「23年前のホロコースト揶揄」を許さないのは、勝手に過剰に解釈をしている日本の一部の人だけということです。
当事者であるユダヤ人がそんな昔のことは傷ついていないことがわかってきました。
騒いでいるのは一部の日本の人のみ。
こんなことを書くと「ことの重大さが分かってない」という人がいます。
いや、この23年間、ホロコーストを揶揄するネタをやった芸人もいないし、それで笑う観客もいないですよ。
現在、23年前のコントを蒸し返しても「ホロコースト揶揄は許される」なんて思っている人は、現在ほぼ一人もいないんですよね。
特にラーメンズファンの間では。
「これは流石にダメだよね」という共通認識がある。
(一部で違う意見もあるようです)
現在では「ないこと」を机上の空論で認識が薄いと言われても、言いがかりにしか聞こえません。
23年前のことをほじくり出して、墓荒らしをして死体蹴りを続けている一部の五輪反対派の品性のなさに、個人的には疑問を感じています。
ユダヤ人コミュニティーからもたくさん当事者の声が出てきました。
ユダヤ人を引き合いに出して五輪反対の材料に使ったり、小林氏を糾弾することにユダヤ人自身も不快感を感じているんですよね。
ユダヤ人が許しているのに五輪反対派の一部の人が許さないと主張し続けており、論点が噛み合っていない。
実際に嫌がらせのようなことも受けている人もいるわけです。
私の場合だと「あなたもユダヤ人全員に謝罪すべき」と言ってくるアカウントもありました。
現実的ではありませんし、ユダヤ人がそれを望んでいるのかというところも不明です。
ユダヤ人の気持ちを完全に無視した声に、私は応じません。
あまりに酷い場合はヘイトスピーチを行なったとして、人権侵害で訴えることもできますよ。
ネットでモラルのない言論を続ければ、自分で自分の首を絞めることになりますよ。
この問題というか事件は、ラーメンズの23年前のホロコーストをネタに扱ったコントの一言を切り取った言葉狩りです。
ことの発端はゴシップメディアの悪意のある切り取り動画のTweetです。
↓
まとめ
まとまってないですけど「こういうことがあった」「こういうことが起きている」という認識の材料になれば良いかと思い記事を出しておきます。
小林賢太郎氏解任の経緯や、誰がどんな思いを持って動いたのかがある程度明確になりました。
進んでしまった時間、起きてしまった過去は元には戻りません。
どんなに逆境になっても、目の前にあるものを受け止めて前に進むしかありません。
個人的には静かに閉会式を見届けたいです。
舞台にいた小林賢太郎氏は、今は森にいますね。
森へ逃げよう、とラーメンズファンにはメッセージしておきます。
PS:橋本会長、小林氏の解任撤回とか、閉会式までになんとかならないでしょうかね?
小林氏がいなければ、開会式はああいう形にならなかったと思います。
PSPS:(8月9日)
8月8日に閉会式が行われました。
小林氏が関わっているような演出がみられなかったことに逆に安心してしまったというのが正直な感想でした。
どういうわけかコバケンのファンが増え続けている。
今回の件で逆に小林賢太郎氏に興味を持つ人が増えているようです。
結局のところ作品に足を引っ張られ作品に助けられている。
コバケンすげーな、と改めて思った。
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