【感想ではなく記録のための雑文】1月に観た映画8作品(2024/1/1~2024/1/31)
遅くなったけど、今年もやろうと思います。昨年からはじめた視聴した映画の記録です。
本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。
アマゾンプライムは月600円。月6本観たら元を取った気分になれます。最近はファーストガンダム(アムロが出るやつ)からの銀河英雄伝説にハマっており、とりあえずの元は取っている気がしています。
例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。
バッドトレジャー
2022年公開のアメリカ映画。アマゾンプライムで視聴。
反社会性パーソナリティ障害の元特殊工作員。殺人の罪だけど仮釈放中、という設定がまず日本ではないかも。島やお宝、旧日本軍とモチーフが魅力的ですが、若干わかりにくい。主人公に感情移入しにくいからだろうか。信頼している医師との会話とその電話をする状況はなかなかユーモラスでああ、上手いなと思う。なんか惜しい。原作があるタイプかと思ったけど、無いんですね。
松本清張 顔
新年早々テレビでやっていたのを録画していたので視聴。武井咲と後藤久美子のダブル主演。
武井咲さんが、透き通るような綺麗な声が印象的な歌姫になられていました。元の話を読んだことが無かったけど、元は短編、男性主人公で、デキ婚を迫られて殺害という似て非なる内容。そこから、脚本家浅野妙子により、犯人と目撃者、その子どもの関係性が追加され、現代にアレンジ。とても印象的で物悲しさを印象付ける。映画としてここに入れるつもりはなかったけど、面白かったので書いておきふます。元の筋を時代に合わせてさらに面白くするってかなりハイレベル。
侵入者たちの晩餐
1/3に放映されたブラッシュアップライフのスタッフによるテレビドラマ。録画していたのをみました。脚本はバカリズム。ネトフリ?やTVer?とかHuluでも観れるっぽい。きちんと確認してませんが。
ブラッシュアップライフの方は見てないけど、こちらは面白かった。ちょっと前にリレー小説企画に参加させてもらいましたが、あんなイメージ。次から次へと新しいことや人が出てくる。まとめるのが大変だと思うけど綺麗に収まる。この辺の展開の広げ方と収め方がプロいところですね。
BD-明智探偵事務所
2018年の日本映画。アマゾンプライムで視聴。
明智先生も出るけど、メインは小林少年率いる少年探偵団の方の話。話のストーリーとかキャラとかはわるくないんだけど、何かイマイチ感がある。演技なのかな……。出てくる少年少女はアイドルとか歌手で売り出し中の方々っぽくて、どうもそういう人たちをピックアップするための映画っぽい。作品自体としては、案外アニメの方がしっくりきたのかもしれない。リアリティが足りないし。チンピラのアクションや、酔っ払いの描き方、ラスボスの動き、捕えられていた人たちが割と自由な状態などなど。下敷きにする乱歩の世界観が認知されている分、そういうところでマイナスなのは作品としてはもったいない。
メンズ・ランナー
元はアメリカの作家ジェームズ・ダジュナーが2009年に発表したヤングアダルト向けSFスリラー小説らしい。映画は2014年のアメリカ。アマゾンプライムで視聴。
メイズをランするパニック映画。ストーリーは面白くハラハラ感のある展開。富裕層の遊びかと思えば、わりとシリアスな背景設定で、その辺どうなん? と思っていたら、実は3部作。ディストピアですね。続き気になるからまた観ます。
メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮
2015年のアメリカ映画。前作から1年後には公開してるから、1作目の反応を観る前に作りはじめてるんでしょうね。アマゾンプライムで視聴。
1から続けて観る。なんとストーリーも1からそのまま繋がる。1話の最後はヘリに乗るシーンでしたが、2話はヘリの中から飛び立った直後のシーン。ここまでそのまま繋がるように作るのも逆に珍しいのでは。もともと3部作のつもりなのか。こちらはさほどメイズをランしないけど、ストーリーはさらに広く展開してて登場人物が増え、関係性も変わり、案外1より良いかもしれない。
メイズ・ランナー 最後の迷宮
2018年のアメリカ映画。あれ?ちょっと空いた。アマゾンプライムで視聴。
結局1日で3作とも観ました。前作と同じ画角での天丼みたいなのもあり、一気見だからこそのポイントもわかって良かった。もはやメイズをランするモンスターアクションものから医療系アクションへ。2作目から徐々にですが、コロナの時期だったら差し控えそうなウイルスパニック系に。
いち早くワクチンを作るため人道的にどこまでOKかみたいな話にもなっていて、行き過ぎな部分もありますが、主人公の敵側の方にむしろ共感する。目先の人を救いたがる主人公はいかにもな主人公キャラだけど、最近こういうキャラに感情移入しにくくなってきた。歳かな。
3部作系のなかでは珍しく、1より2、2より3が面白く鑑賞しました。
ある閉ざされた雪の山荘で
2024年公開の日本映画。原作は東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』。なんと原作は1992年の出版らしい。映画館で視聴。
舞台はありがちだが、設定は捻りがある。舞台役者が最終オーディションとして山荘に寝泊まりし、そこで設定として殺人が起こる。けど、どこまでが本当でどこからが芝居なのか、という話。二重、三重にも貼られた複雑な構造が素晴らしく、ラストシーンまで素敵な演出が続く。
元々本を買おうと思ったら映画化されると聞いて、ラッキー。映画で観よ、と思っていたのですが、結局映画館を出た足で東野圭吾どこだー!と本屋に向かいました。どこまでが東野演出でどこからが監督演出か気になり読みましたが、全然雰囲気が違う。2時間ものに収めるため、映像表現に合わせた設定に変更されてたことに気づく。
個人的な感想では、改善でも改悪でもなく表現主体に合わせた変更だと思う。でも原作がある話は原作にあたるようにしよう、とセクシー田中さんの一件で感じた(田中さんはどっちも観てないけど)。自分がウンウン唸って産み出した我が子のような作品を、嫌だと言っているのに変えて発表されるのはある種の公開レイプだと思う。性的同意って大切。
いやいやというか原作も1992年とは思わないですよ。東野圭吾は昔から天才か。27歳でデビューして今66歳?でずっと人気作家ってすごい。
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