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【感想ではなく記録のための雑文】八月に観た映画7作品(2023/8/1~2023/8/31)

今年からはじめた映画の記録。
本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。
アマゾンプライムは月500円だから、5本くらいは観たいなと思っています。
(最近600円になったとか。そろそろ年間契約に切り替えようか……そういえばネットフリックス限定公開の作品も気になる……)
例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。


サイレントトーキョー

2020年12月公開の日本映画。佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也と豪華なキャスト。アマゾンプライムで視聴。

クリスマスイブの東京。恵比寿に爆弾を仕掛けたという一本の電話がテレビ局にかかって来た。半信半疑で中継に向かったテレビ局契約社員と、たまたま買い物に来ていた主婦は、騒動の中で爆破事件の犯人に仕立て上げられてしまう。そして、さらなる犯行予告が動画サイトにアップされる。犯人からの要求はテレビ生放送での首相との対談だった。要求を受け入れられない場合、18時に渋谷・ハチ公前付近で爆弾が爆発するというが……。

映画.comより

 クリスマスがテーマの作品を8月に観るとなんか気持ちが入らないのは私だけでしょうか。爆弾パニックモノとして最後の結末とかも面白かったのだけど、なんか描かれ方があと一声です。張り過ぎもよくないけど、伏線が足りない気がする。ストーリーラインは面白いし役者は豪華だし、もっとできたのではという感想になってしまう。
 映画.comのサイトを見て初めて知りましたが、「アンフェア」の秦建日子が執筆した小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」を映画化したそうなので、もしかしたら原作の方はきっちり描かれているのかもしれません。
 総合評価としては別に悪いわけではないのですが……。ていうか、よくでるな。西島秀俊、中村倫也。私が見るからアマプラが薦めて来るのか。


蛇のひと

2010年公開の映画。若かれし永作博美&西島秀俊。アマゾンプライムで視聴。

第2回WOWOWシナリオ大賞に輝いた脚本を、永作博美&西島秀俊主演で映像化したヒューマン・サスペンス。部長の自殺と時を同じくして姿をくらませた課長・今西の行方を探すことになったOLの陽子。調査を続けるうち、彼女はよく知っていたはずの今西の人物像に疑問を抱きはじめる。「Laundry」「重力ピエロ」の森淳一監督がメガホンを取り、美しくも悲しい人間の“業”をみずみずしい映像美で描き出していく。

映画.comより

 10年前の西島秀俊作品。連続で見ると若返った感がある。サイレントトーキョーよりこちらの方が好みな話。第2回WOWOWシナリオ大賞に輝いた脚本とのことですが、そら受賞するわな、と思う作品です。
 西島秀俊演じる「今西」のキャラ設定が絶妙。関わる人たちの悩みを解決してあげているようで結果少しずつ不幸にする。こういうキャラを描いてみたいものです。でも、このバランスは結構難しいと思う。素なのかわざとなのかサイコなのかという見せ方とラストシーン。また主人公の永作さんとの関係性も丁度良くて良かった。


ギルティ

2018年公開のデンマーク映画。アマゾンプライムで視聴。

電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目され、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだデンマーク製の異色サスペンス。過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。

映画.comより

 珍しくデンマーク映画です。緊急ダイヤルの受付の人の話。電話を受けるブースのみの絵で90分の映画が進むという、低予算技アリ作品。電話口のファミリーの話を繋ぎながら話が進展しますが、見事にミスリードをさせられ、「……ぉおお、やっちまったな……」と思うところが複数あり、変わり映えのない空間で緊迫感のある良い映画でした。
 どうやらアメリカでリメイク作品があるみたいですね。
 以前フォーンブースが一箇所で行われる良作映画だと思いましたが、超えてきたかも。やはり電話ですな。
 フォーンブースもオススメなので、紹介しておきます。


オッドトーマス

2014年のアメリカ映画。「ハムナプトラ」「G.I.ジョー」のスティーブン・ソマーズ監督が、米ベストセラー作家ディーン・R・クーンツによる「オッド・トーマス」シリーズの第1作「オッド・トーマスの霊感」(ハヤカワ文庫刊)を映画化、だそうです。アマゾンプライムで視聴。

平穏な暮らしを望む青年オッド・トーマスは、死者が見えるという霊能力のため、普通ではない人生を送っている。ある日、オッドは職場のダイナーで、凄惨な死に群がる悪霊ボダッハを大量に目撃。町が危機に陥っていることを察知し、平和を守るため立ち上がる。「ターミネーター4」「スター・トレック」のアントン・イェルチンが主演。共演に新進女優のアディソン・ティムリン、ウィレム・デフォーら。

映画.comより

 アメリカンな幽霊話。日本で幽霊が見えて警察に協力するストーリーの場合、大抵主人公は見えることに嫌気がさして根暗、友達・彼女ナシのイメージですが、アメリカバージョンは陽気で積極的に首を突っ込み、一生添い遂げるらしい彼女がいる。THE アメリカです。
 最後に向かって徐々に伏線を回収していきます。やってることはなかなか面白いけど、なんかアメリカンコメディのノリに気持ちが入らなかったのが残念。これは相性の問題かもしれません。


奥様は取り扱い注意

2021年の日本映画。もともとドラマがあってそれの映画化のようです。西島秀俊&綾瀬はるかのダブル主演。アマゾンプライムで視聴。

綾瀬はるかと西島秀俊が元特殊工作員と公安エリートの夫婦を演じた人気ドラマの劇場版。特殊工作員だった過去を持つ専業主婦の伊佐山菜美と、現役の公安警察であることを隠しながら菜美を監視するやさしい夫・伊佐山勇輝。半年前、ある出来事により菜美は記憶喪失になってしまい、2人は桜井久実と裕司に名前を変えて、小さな地方都市で新しい生活を始めていた。2人が新生活を送る珠海市では、新エネルギー源「メタンハイドレード」の発掘をめぐり、開発反対派と推進派の争いが激化していた。そんな中、新エネルギー源開発の裏でロシアと結託した国家レベルの陰謀が潜んでいる事実を公安が突き止める。勇輝が公安の協力者になるか特殊工作員だった妻を殺すかの選択を迫られる中、菜美は大きな事件へと巻き込まれていく。

映画.comより

 ドラマは観ていませんが、映画は観たことがありました。でもたまたま見つけたのでもっかい観ました。初見は結構前だった気がしてたけど、2021年ってことは思っていたより最近ですね。
 アラフィフの西島さんとアラフォーの綾瀬さんのキレキレアクションが素晴らしい。というか綾瀬さんが私とほとんど変わらない年だと知り衝撃でした。なんだろう、この格差。内容も面白いけど、これはアクションを楽しむやつな気がする。……運動しなきゃな。


キャラクター

2021年の日本映画。主演は菅田将暉と「SEKAI NO OWARI」のFukase。「20世紀少年」などの浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わってきた長崎尚志がオリジナル脚本を書いたとか。アマゾンプライムで視聴。

漫画家として売れることを夢見て、アシスタント生活を送る山城圭吾。ある日、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまった山城は、警察の取り調べに「犯人の顔は見ていない」と嘘をつき、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画「34」を描き始める。お人好しな性格の山城に欠けていた本物の悪を描いた漫画は大ヒットし、山城は一躍売れっ子漫画家の道を歩んでいく。そんな中、「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生する。主人公・山城役を菅田、殺人鬼・両角役をFukaseがそれぞれ演じる。

映画.comより

 スプラッタな映画。タイトル通りというかキャラ立てが良くて、ストーリーも面白い。本作初演技のFukaseさん、マッドな役が似合ってました。
 こういう漫画家さんの話をみると、いかに1コマ1コマ大切に描かれているかと思ってしまう。読み飛ばし厳禁ですね。
 経験していないことをいかにリアルに描くかは文字を書く人にとっても課題のひとつ。ラストの警察に凶行を止められるシーンで笑う演出が印象的。


シン・ゴジラ

2016年の日本映画。エヴァの庵野秀明監督作品。長谷川博己に竹野内豊、石原さとみを筆頭に配役にも力が入ってます。アマゾンプライムで視聴。

ある時、東京湾アクアトンネルで崩落事故が発生。首相官邸で開かれた緊急会議では、地震や海底火山の噴火など事故原因をめぐって議論が紛糾する。そんな中、内閣官房副長官の矢口蘭堂は、海底に正体不明の巨大生物が生息し、それが事故の原因ではないかと推測するが……。

映画.comより

 そういや観てなかったことに気づき、観ました。思いの外良かったです。庵野秀明監督だったんですね。エヴァみたいな曲(というかそのもの)とちょいちょいテロップで出てくる肩書きの長さ。スピード感のある展開に、最初から集中して観ました。ゴジラが進化していく様も面白いし、今の技術でゴジラをやるとここまでできるのかという映像のリアルさが良かった。会議の様子とか有識者会議とか、実際、今の日本で同じことが起こったら行政はこんな対応になるのかなぁというリアリティが良い。肩書の長さとかも。
 視聴後、いつも参考にさせていただいている岡田斗司夫のYouTubeを観て、最初に仄めかされる教授の話とゴジラの目の話、ラストの尻尾の部分の話が面白かったです。そういう読み方をすると物悲しさがあり、私好みの作品になる。さすが庵野さん。と岡田さん。


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