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いつか子育てをする自分への備忘録

高校生ぐらいから、はやく子どもがほしいと思っていた。子どもという種族がかわいくてしかたなかったのだ。

25歳になった今、正直その気持ちはしぼんでしまっている。大人になってから知ったことなのだけど、子育てをするというのはとてつもなく大変そうだ。働きながら子育てしようものなら、自分の時間は限りなくゼロに近い。睡眠時間も必然的に減るし、お金の心配もしないといけない。自分ひとりなら仕事をクビになってもなんとかなりそうなものだけれど、それが家族の分もとなると話が変わってくる。

くわえて、子育ての「難しさ」も感じる。人間が自己を形成していく過程で、両親や家庭のあたえる影響は非常に大きい。家庭環境によって「生きづらさ」を抱えてしまう人がこの社会には多くいることは、最近になってよく分かったことだ。きっと悪意を持って子どもに接する人はほとんどいなくて、多くは子どものためにほどこされた教育だけれど、それでもその子を苦しめてしまうことは、やはり避けたいと思う。

このnoteは、いつか子育てをすることになった自分への備忘録だ。なにせ子育ては「大変」だから、その中では大切なことさえも見失ってしまいかねない。だから、こうしたらいいんじゃなかろうか、という提案を残しておきたい。理想論を振りかざしてしまうかもしれないけど、未来の自分に届いたら嬉しい。

そもそも育てるとは何なのか

そもそも「育てる」ということへの定義をもって接することは大切である。と感じる。というのもこの「育てる」という単語は小さくも大きくもいかようにも解釈のしやすい言葉であり、そして大きく解釈することは良くない結果を生みかねない。

現時点で育てるを定義すると、

自分の持ち得るリソースの中で、子が自己決定する能力を高め、未来に希望をもてる状況にすること

である。うん、あんまりしっくりきていないので来週ぐらいには修正するかもしれない。でも、悪くはない。言いたいことは、これで必要十分ということと、とはいえこれがすごく難しいだろうから、しっかりコミットしていこうぜということである。

自分の持ち得るリソースの中で

子育ては決して無理をするものではない。一時的に負荷が過多になってしまうのは仕方ないかもしれないけれど、親が健康でいることは子の発育にとっても、きっと大事である。時間もお金も労力も、すべて持ち得る中で十分。無理は続かないし、自分が幸せになれない。親が幸福を感じずに子は幸福になれない。

自分のリソースで足りないとき、外の力を頼ることはとっても有効だ。親はもちろん、保育園やベビーシッター、公共機関の相談窓口、カウンセリング、等使えるものは使いたおすべきだ。頼ることそのものが子への愛だと思う。

子が自己決定する能力を高め

人生は意思決定の連続である。そしてそれを自分でできるようになりさえすれば、もう親の出番はほとんどなくなる。ただ、この力を子から奪い続ける親が多いのもまた事実だ。

進路から遊び道具まで、すべて親に決められて育った子と、制約の中でも自分で選択し続けた子がいたとして、後者の方がいまの僕には幸福になるように思える。かわいく思えば思うほどきっと心配で仕方ないのだろうけれど、それでも意思決定を積ませることが大切である。

親の夢や思想を押しつけるのはもってのほかだ。自分が甲子園に行けなかったからと子どもにそれを課したり、自分に学歴コンプレックスがあるからと子供を東大にいれたがったりするのはもう本当に最悪だ。それを子供の幸せのためだなんて思っているなら、もっと最悪だ。

いつも何か押しつけていないだろうか、と問い続けなければならない。子どもの人生は本人のもので、絶対に親のものではない。絶対に。

そしてこれは少し逸れるのだけれど、自分で何かを決定するために自己肯定感は大切だ。自分への疑いが強すぎると、自分の決定を尊重することが難しい。だから親は子どもがどちらを選んでも、決めたこと自体を褒めるべきだし、「お〜そうきたか!いいね」というスタンスでいたい。決めた先が例え失敗に見えたとしても、その選択をやっぱり尊重し続けるべきだ。

未来に希望が持てる状態にする

最後の仕上げは希望。希望とは、「今日より明日がほんのすこしでも良くなる可能性があること」

だから、中学生は楽しいぞ〜。高校生はもっと楽しいぞ〜。大人は最高だぞ〜。というのを伝えたいし、この身をもって見せ続けたい。誰より親が人生をたのしんでいることは、子どもにとっての1番の希望である。

そのために本を読み続けよう。時間を忘れて本の世界に没頭して、ときどきニヤッとしている姿を惜しげもなく見せよう。
音楽聴いて身体を揺らそう。一緒に鼻歌も歌えたら最高だ。
地球儀を眺めて、景色を一緒にみて、空気と香りの変化を楽しもう。


書いていたら少しだけ子育てがしたくなってしまった。がんばれよ、いつかの自分👋

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