「買い手→売り手」から「作り手→生活者」へ

無店舗販売が広がっていくのは流通経路の短縮・改善という側面もあるが、
やはりコンピューターネットワークという情報体系が整備された社会が
徐々に広まっているという背景が大きい。
過去における無店舗販売は、
①訪問販売(富山の薬売りなどに代表される医薬品以外に、
最近では化粧品・調理器具・衛生用品・環境製品なども多い)、
②テレビ、ラジオショッピング
(メディアを活用しているだけに信用度が高く、
割賦販売がメインである)、
③共同購入(共同仕入れという組合員方式の生協システムに代表される)、
④カタログショッピング(通販生活のような有料のカタログ雑誌もある)
が主流を占めていた。

そこにインターネットが加わり、
アメリカなどでは食料品の注文を受け付けて、
各家庭に配達するというインターネットスーパーマーケットが
既に30社を超えている。
宅配とは「モノの動きが、売り手から顧客へ流れるプロセスビジネス」
の新しい事業化といってもよい。

引用:塩見哲著 21世紀前半の社会の切り口より

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