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「量」から「率」へ

日本の釈迦に存在する信用とは、売上高、社員数、資本金、社歴、学歴、
伝統、総資産、ビルの大きさ、知名度等という広い意味でいう
物量的規模が評価基準となってきた。
金融機関などは預金量によるランク付けが常識でもあった
(金融機関の預金量とは、
一般企業でいうと借入金にあたるのだが・・・)。

ところが構造的な刷新を迫られるようになった95年以降は、
信用度の物差しが「率」に変わってきた。量の時代を足し算、
掛け算経営とするならば、率はまさに割り算経営である。
単なる減量経営(引き算経営)と異なるのは、
減量以前に仕組みの見直しが最重要視されているからだ。
仕組みの見直しとは、
社会の方向性などからわが社はどうあるべきかという
「べき」論経営の原点に立ち返ることである。率には質も含まれており、
重厚型から軽量型へ、所有型から利用型へ、
持たざる経営へなどというのも同じことである。

引用:塩見哲著 21世紀前半の社会の切り口より

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