体癖 四種
お淑やかな日本妻キャラ
「概要」
四種も三種と同じように左右型ですが、
どうも同じ型のわりにかなり性格が異なります。
例えば三種であればハキハキしていて感情を表に出しまくるのですが、
四種の特徴的な性格は「感情をあまり表に出せない」のです。
また体調がよくないと三種はガツガツものを食べますが、
四種は喉に物が通らなくなります。
拒食症というのは四種がかかりやすいと言いますね。
ですからとにかく三種とは正反対と思えばいいのです。
ひょろりとして内向的で青白い、物静かなお方。
まるで典型的な、お淑やかな日本人的妻のように思えます。
「身体的な特徴」
左右型は基本的に丸みを帯びた体つきのはずなのですが、
野口氏によれば、
この四種は濃ければ濃いほど体が直線的であるといいます。
肩もかなりいかり肩で、背筋が真っすぐです。
ただ基本的には丸く、そして胸板は薄く四肢も細いのです。
顔の特徴で言えば、眉が印象的ですが、太いわけではなく、濃いです。
太いのは捻れ型といって、七種八種の血気盛んな体癖です。
また三種の時もお話ししましたが、
四種は副交感神経が優位で腸がよく働きすぎるので下痢気味です。
そしてこれも三種と正反対なのが、
疲れたり不調が続くと食欲がなくなるということ。
それでいて下痢も続くので栄養不足になっていくので、
だからこそ細い人が多いのではないでしょうか。
「心理的な特徴」
四種も三種と同じ左右型なので、本来はとても感情豊かです。
でも生まれてくる感情の大多数が内向的に心の中にしまわれます。
それはもはや無意識で、
逆に意識して感情を出してみましょうと言われても容易には出せません。
言い換えれば四種の心には絶えず小さな感情の波があって、
でも四種はそれを自分でうまく発散したり、気づくのが苦手です。
ですから、傍から見れば何だか無感情的で、
何も思っていないと感じられるのですが、
いざ腹を割ってみるととても多くの感情が渦を巻いています。
それが外に出ないのですから仕方なく感情は心にとらわれていて、
ふとした時にそれを思い出していかるとか、悲しむとかします。
四種が滅入ってくると体質的なところでは食欲がなくなり、
心理的なところでは自分の感情が管理できなくなります。
自分が何を感じているのかよくわからなくなってしまうのです。
すると代わりに外界から感情を得ようとして、
目の前にいる人の感情を自分のものとして取り入れていきます。
仲の良い人や家族がAという俳優が好きだったら
その俳優のことを自分も好きになるし、
目の前で泣かれては自分ももらい泣きします。
だからこういう時の四種が「どうしたらいいかわからない」
と相談してきたら、
上下型のように理詰めで細かく「こうするべきで、ああするべきではない」
とかいろんなことを言うと
四種はその事例一つ一つに合わせて感情が変わってしまうでしょうから
決していい対応ではありません。
そういうときは四種自身にどうしたいのかを問い、
その気持ちを押してやることが大切です。
もう一つ特徴的であるのは、
四種は逆接的なふるまいをして自分の身を守るとか、
感情を発散する場合があります。
野口氏はそれを「マゾヒズム的」と言っていて、
わざと自分が責められるような発言・行動をしておいて
それを注意されることで感情の発散を試みるのです。
「私なんかバカだから」「自分は死んだ方が社会のため」
みたいなことを人前で言って、
相手の人が叱れば鬱屈した感情が昇華していきますし、
逆に相談相手が「かわいそうなやつ。よし、守ってやろう」
となれば四種は守ってもらえることになります。
どちらに転んでも守られるという点で、
四種のこうした行動はかなり知的であるともいえます。
ただやはり自分でしようという意志があるのではなくて、
無意識にこうなっていくのです
(ちなみに意識的にリスカとかをして注意を引くのは六種です)。
「キャラ造形」
四種は感情に対してとても受動的で、
それはもはや感情の色盲状態といえるほどのものです。
感情的であるが、
感情をうまく扱えないというちょっとめんどくさくて
よくわからない体質ではありますが、
細かいことはともかく四種は「感情を心の中で様々味わっている」のです。
それは事実です。
だから普段表に出すような感情を三種なら出して終わりですが、
四種はわだかまりがあるので、それを詩歌や和歌を詠むような、
俳人キャラはとてもお似合いです。
そこまでいかなくとも何だかミステリアスで感情がないような、
鉄仮面のようなキャラを作りたくば四種を軸に考えてみましょう。
また三種が太陽であれば四種は青白く、
少々不健康な月のような感じなので、
病人、病弱キャラというのもかなりしっくりきます。
メイクをする人ならば、三種はイエベ、
四種はブルベと言えば伝わるでしょうか。
とにかく弱々しくて内向的で、見ているだけで
(例えば十種など世話好きな人は)
庇って面倒を見たくなるようなキャラが四種です。
題名にもありますが、日本人妻キャラも本当にしっくりきます。
「こら、こんなことしたらだめでしょ!」とか怒らないで、
「あなたがこんなことしたから、お母さん悲しくて泣いちゃうよ」
なんてしっとり怒る、それでいて普段は物静かで優しいキャラです。
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