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はたらくこと、いや、生きることについて

休校中の息子が毎日観ている無料オンライン授業が素晴らしくて、NHKでも紹介されたようなのですが。

『 探究学舎Youtube 

休校期間中、毎日、一人の偉人に注目して、その人の生い立ちや、偉業を成し遂げるまでのストーリーを、わかりやすく、子供たちの心を奮い立たせるようなアツさでお話ししてくれます。毎回、終盤になると、話している先生たち自身の想いが込みあがりすぎて、涙流しながらの授業になるのも見どころ。

これらの授業で一貫して伝えられるメッセージは、「好きなこと、夢中になれることを仕事にして、人類を前進させるような生き方をしよう!」というもの。一緒に観ている親にも響きまくります。

やっぱり、好きなことに取り組んでいる時の方が、熱量も全然違うし、何より気分良くいられる。気分が良い方が、パフォーマンスも上がるしね。周りにいる人にとっても、気分いい人といる方がいいよね。仕事の成果は置いといても、単純に気分が良い人が増えるだけで、世の中良くなるね。

だから、自分が身を置く場所や、付き合う人、着るもの、食べるもの、仕事も全部、自分の気分がアガる方を選ぶことって、自己中なんかではなくて、もはや社会貢献なのね!!

という感じで、どんどん私の身勝手な解釈が進んでいきます。

つぎに「人類を前進させる」って何となくはわかるけど、どういうことだろう?

人類の前進って、世紀の大発明とか世界平和とか貧困撲滅とか、そんなことを思いがちだけど、決してそれだけではなくて。というか、圧倒的大多数の人類は、そんな仕事はしていない。

じゃあ、どうして私たちは、毎日何のために仕事してるんだろう?

私なりに行き着いた答えは、「誰かさんの気分を少しでも上げるために、私たちは仕事をするのだ」ということでした。

自分が気分良くいることは大前提として、自分以外の誰か1人でも気分を上げることができれば、それは、昨日よりもより良い世界になる=人類が前進するということ。

街の人が不安を感じずに、穏やかな心で暮らすために警察官がいて、学ぶことが超楽しい!って生徒の気分を上げるために教師がいて、ケガや病気によって不安になった人の気分を上げるためにお医者さんがいる。

犯罪者を捕まえるための警察官ではなくて、生徒を管理・指導し成績をつけるための教師でもなくて、ケガや病気を完治させるためのお医者さんではないということ。

そう結論づけると、「この世界は、みんなが誰かの気分を上げるために、一人一人の力を結集させてできてるなんて、素晴らしすぎるな!」と、嬉しくなってきます。

例え一人であっても、誰かの気分を上げられるのであれば、それは立派な「仕事」になるということ。自分はこれからの人生、どんな人の気分を上げていけたら嬉しいだろう?

一方で、私たちは、誰かの気分を上げるために仕事をしているはずなのに、いつのまにか「仕事は面倒臭いもの」と、不機嫌なまま仕事をやりがち。まずは、なんとしても自分の気分を上げるのが先、先!!。

せっかくの特別感満載な時期なので、自分が何をしているとき、誰といるとき、どこにいるとき、何を聴いているとき、何を食べているときが、ちょっとでも気分が上がるのか。改めて考えてみて、書き出してみるのはどうでしょう?


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