見出し画像

LINEヤフーと教育の問題

LINEヤフーがもめている。問題は韓国の企業がLINEヤフーの根っこを抑えていて、セキュリティ上問題があるということだ。日本で開発したソフトではないので、これは当たり前だ。

メッセンジャーアプリの開発では韓国は実力がある。韓国で一番はやっているメッセンジャーアプリがカカオトークだ。2006年に開発されたソフトで、開発者はアイウィラボ(現・カカオ社)だ。これに遅れてサムスン社に元を持つネイバー社が開発したメッセンジャーアプリがネイバートークだ。韓国ではカカオトークに勝てず、日本でLINEとして成功した。場所は日本で開発され日本人も開発に携わったであろうが、ソースコードやデザインの元はネイバートークだ。

要はオリジナルを開発した会社がいつまでも影響力を持つということで、100%買収しない限りずっと根っこを抑えられる。

Youtubeを買収したGoogle社や、Skypeを買収したMicrosoft社などがいい例だ。逆にこれらの巨大なプラットフォーマーは買収を繰り返して巨大企業になった。

日本もゼロから開発するか、あるいは100%買収するかという気概が大切だ。

しかし今のような偏差値教育ではゼロから開発するような、新しいアイデアはなかなか出ない。ITはアイデアの塊なので、アイデアが出るような教育に切り替えないといけない。まずはアメリカのAO入試を忠実にコピーしてみることだ。この入試はごまかしが効かない。1~2か月かけてじっくり人物と成績を調べられるので、テストで100点をとっただけでは合格しないからだ。

日本発の優秀なソフトって何だろう。

今から20年ぐらい前にハイビジョンでとった映像(mpegファイル)をMicrosoft社のwmvファイルに変換しようとしたことがあった。Microsoft社には当時Windows Media Encoderという立派なソフトがあったが、まるで役に立たなかった。5分ぐらいの映像の変換に1日ぐらいかかった。いろいろソフトを探してTMPGEncという無料ソフトがあった。これでやると1時間ぐらいで変換でき、驚いたことがあった。さすがに外人は優秀だなと感心したが、後で調べるとペガシス社という純粋に日本の会社の開発で2度驚いた。今はもちろん有償のソフトである。相当優秀な人がいたのだろう。

もう一つ私が驚いたソフトがTeamViewerとAnydeskというソフトだ。リモートデスクトップを実現するソフトで、Wndows標準のリモートデスクトップよりはるかに使いやすくて驚いた。TeamViewerが有償化されて今はAnydeskのお世話になっている。TeamViewerとAnydeskはともにドイツ発のソフトだ。Linuxはフィンランド発だし、Pythonはオランダ発で、ヨーロッパも頑張っている。

しかし世界をおさえているのはやはりアメリカだ。オッペンハイマーという映画があって、世界から優秀な人が集まって原爆を最初に開発したが、今もアメリカは同じような構図だと思う。GAFAMの創始者やトップには非アメリカ人が多い。

日本もガラパゴス国家、ガラパゴス入試から脱却して、世界から優秀な人が集まるようでないといけない。アメリカのAO入試は世界中からインターネットで応募できる。現状は日本を脱出する優秀な人が多いように見える。ノーベル賞を取った日本人も海外組が多い。

GDPは付加価値の総和なので、新しいアイデアが出ない限りGDPも伸びない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?