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『ホップの役割』


こんにちは。
『ホップの役割』を18時に公開します。
#喉がやられてましたがなんとか振り絞りました


ビールって、自分が子供の時に父親が飲んでいたビールの泡を飲んだ時に「大人ってなんでこんな苦いの飲めるの?」と思った経験は皆さんありませんか?
大人になっても絶対にビールは飲めないと思ったことでしょう。
しかし、実際に自分が大人になると、最初はやっぱり苦いんですけど、いつの間にかその苦味がクセになったり、あまり感じなくなり、普通に飲めるようになりますよね。

では。あの苦味は麦芽・ホップ・水・酵母の原料の中で、どこから由来になっているのでしょうか?

そうです。ホップです。

ホップは、 ビール特有の苦味と爽快な香りを出すのに欠かせない原料です。

苦味成分で特に重要なのが、 アルファ酸です。 
#言えたら賢そう

アルファ酸は、 仕込の煮沸工程において熱変化によりイソアルファ酸となります。 

アルファ酸の状態ではほとんど苦味をあらわさないのですが、 イソアルファ酸に変化することによりビールにに特有の爽快な苦味をあらわすようになります。


ここまで解説すると、前回解説したようにファインアロマホップやアロマホップのように、ビールに香りを与えて、苦味も与えることがわかりましたね。

しかし。まだあります。
#侮らないで下さい
#ホップは凄いんです
ビールの原料として使われる以外、ほとんど使用用途がないのですが、ビールで原料として使用すると、そのポテンシャルを最大限発揮してくれます。

ほぼこれにしか使えないなんて、そんな食材中々ないですよね。
例えば小麦なんてうどん・スパゲッティ・パン・加工食品まで入れるとカレーやシチューのルウ。極め付けはマックのグラコロなんてほぼ小麦粉!
バンズもホワイトソースもパン粉もコロッケの中に入っているマカロニもグラコロです。

それに比べてホップはほぼビールのみ!
ホップはビールになるために生まれてきたと言う方もいるぐらいです。


では、 「苦味と香りを与える」他にも何があるのか。

イソアルファ酸は、 麦芽から出るタンバク質とともにビールの泡の形成や泡持ちにも影響するんです。

だからコーラの泡やサイダーの泡はすぐ消えてしまうけど、ビールの泡もちが良いのは、ホップがあることにも影響していたんですね。

なるほどなるほど。
すごいじゃんホップ!
ビールと言えばやはり特徴的なのは泡ですよね!
今大手各社はいかに泡をきめ細かくするかで奮闘しまくってますからね。
ビール独特の泡はホップのおかげでもあったんだ!
ありがとう。ホップ!

苦味・香り・泡もちアップ。大活躍ですよね。
まだあるんです。

ホップの成分には、ある作用があります。。。
それが殺菌作用です。
雑菌の繁殖を抑制する働きもあるんです。

昔、大航海時代にイギリスから、当時イギリスの植民地だったインドまで、どうにかビールを持っていこうとしたんですけど、長い航海だと運んでいる途中で腐ってしまったんですよね。

当時からホップには防腐効果があると分かっていたので、腐らないように大量にホップを入れた。というビールもあるんですよ。
それがクラフトビール好きにはたまらない「IPA」です。

他にもホップの殺菌効果を活かして水は腐ってしまうけど、ビールは腐らないってことで、ビールを水代わりに飲んでいたという歴史もあるんですね。


さらに、!まだありますよー。
 ホップに含まれるポリフェノールには、大麦から出るタンパク質と結合して沈殿することで、ビールを清澄化(せいちょうか)する作用もあります。

どういうことかって言いますと、
麦から出る過剰なタンパク質は、ビールの液体の濁りに繋がってしまう可能性があるんです。
それをホップが除去してくれるので、ビールはあれだけ透き通った黄金色になるというわけです。


おわかり頂けましたでしょうか!
ホップの役割!

苦味・香り・殺菌、それによる防腐効果、せいちょうかと大活躍ですね。

ぜひ、これからビール飲む時にはなんて名前のホップなんだろう?と調べて頂いて、そのホップの香りや苦味を覚えると、自分のお気に入りのホップに出会えると思います。


ビアマイスター林は毎日ビールを通しての発見や考えを投稿し、ビール注ぎの達人を目指す挑戦や活動の報告をさせて頂きます。
ビールを「注ぐ」の立場で皆様を笑顔にします。
会ったことがある人もない人も、会えるのを楽しみにしています。

それではまた明日乾杯しましょう。


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