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一杯のビールは仕事に良い風を吹かせるか?(新しい働き方LAB研究員制度~最終報告)

「ビールを飲むことで仕事の効率が上がるのか?」

半年にわたる実験の結果、一杯のビールを飲むことで、仕事に良い影響が生まれることが実証されました。

休肝日以外すべてが実験

新しい働き方LAB第一期研究員に選出され、実験のテーマにしたのは「ビール×仕事」です。

海外で、昼間からお酒を飲んで、午後の仕事に戻っていく大人を見て、憧れを抱きながらも、日本ではなかなか実践できなかった自分。

フリーランスとして仕事をするようになり、会社員時代タブーとされていたことに真面目に取り組んでみたいと思ったことが、実験のきっかけでした。

普段大きな声では語られない「お酒が仕事へ与える好影響」を探すため、本実験では、ほろ酔いで日々の仕事を行いました。

朝のコーヒー、夜のビールが仕事をつくる

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実験にあたり、参考にした文献『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる(馬渕知子著/クロスメディア・パブリッシング)』では、

まず飲み物の栄養が、全身を駆け巡るスピードの利点が説かれ、さらに自律神経を整える働きや、疲労のリセット効果、明治初期には薬局で売られていたというビールの薬効についても触れられていました。

水分補給とセットでビールを飲むことの重要性や、飲酒に際して注意するべきことがエビデンスをもとに書かれています。

更に、今年日本で公開されたアカデミー受賞映画『アナザーラウンド』で、

「血中アルコール濃度を0.05%に保つことで、仕事もプライベートもうまくいく」

という仮説のもと綴られるストーリーを鑑賞。シンクロニシティを感じずにはいられません。

実験の危険性にも踏み込んだ作品で、お酒の素晴らしさと悲哀に、ビールとの関わり方を改めて考えさせられます。

カウンターカルチャー的?BeerLife

ビールと他の飲み物の比較や、どんな仕事と相性が良いのか、飲む時間帯によって影響が出るのかなどテストを続けて、特に「ビール×仕事」の相乗効果が得られたのは、以下の方法でした。

・身体を動かす汗かきWORK→ノンアルビール→デスクワーク

・昼食と一緒に軽く一杯→シエスタ(昼寝)→仕事再開

・少し高価なビールをグラスに注いで→眺めながら事業プラン構想

・いったん仕事を忘れてビールを満喫→翌日の活力に

ビールが副交感神経を高めリラックス状態をつくりだせることがやはり最大の効果だと感じました。そのリラックス効果を仕事にどう活用するかがポイントです。

アルコール度数や飲酒量への注意も必要な為、アルコールパッチテストも初めて行いました。

ビール業界のノンアルコール・微アルジャンル販売拡大を受け、酔い過ぎないビールの需要は高まっているように感じます。

ビール好き、この指とまれ

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個人的な検証から範囲を拡大し、新しい働き方LABメンバーにも協力をお願いしたところ、10名以上の仲間が実験に参加してくれました。

「仕事中に飲酒をしたことがあるか?」

という質問には90%以上の方がYESと回答。(そもそもお酒好きが協力してくれたという見方も出来るかもしれませんが。。)

お酒を飲んだ状態で、原稿執筆、WEBページ作成、家事、オンラインMTG、翻訳、企画書作成など各々業務を行い、仕事への影響をヒアリングしたところ、

「少し眠気がでたが、気分的に高揚感を感じた」「コミュニケーション能力増」「家事(料理)の品数が自然と増えた」「緊張がほぐれる」など、ポジティブな反応が多く届いた反面、「仕事への集中力が持続しなかった」という感想もありました。

ビールが助手を務める、新しい働き方へ

オムニポロ

仕事中の飲酒に関しては、許容できない業務の方が多くいることも承知しながら、新たな価値観の提案をしたいと考えて実験を行いました。

正直、ビールやアルコールにマイナスの印象を持つ方も多く、打ち合わせの席にビールを持ち出すと苦い顔をされたことも。

ただ、在宅リモートワークが増えて副業など働き方の選択肢が増える中で、
お酒を暮らしや仕事に上手に取り入れることは私にとって、とても豊かで取り組む価値のあることです。

半年の研究員期間中には並行して、ワーケーションへのチャレンジや、ビールを普段飲まれない方との対話、ビールへの興味をもって貰う為のコンテンツ制作、ビール片手にイベント登壇など、ビールを軸に活動を行いました。

少ないながらも、「話していたらビールを飲みたくなった」「おすすめのビールが知りたい」「お酒を飲みながらでも仕事はできるんだ!って発見した」と応援の声も頂き、これからもビールと共に愉快な毎日を送りたいと思っています。

初代・新しい働き方LAB研究員として「ビール×仕事」の価値を今後も証明するため、健康で(大事)、食いっぱぐれない程度に働いていきます。

10年後には、ノー残業DAYにかわって、職場に「ビール片手ワークDAY」が創出されることを期待して。

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