まだ肌寒い三月の日曜日、凍らせたジョッキで流し込む冷えた生ビール

日曜日、行きつけの鉄板居酒屋の暖簾をくぐる。
焦げた油の匂い、賑わう店内。カウンター越しに、店長が汗を拭きながらこちらを覗く。

「すいません、満席で。
すぐに空くので、少しお待ちください。」

外は、まだ寒さが残る三月。
ダウンジャケットのポケットに冷えた手を突っ込んで、肩をすぼめる。

「お待たせしました。」

カウンターの一番端の席に座る。
店長の慣れた手つきを眺めることができる特等席。

ビールは、プレミアムモルツの生ビール。
凍らせたジョッキで。
寒い季節に、あえてキンキンに冷えたビールを飲むのが美味い。

つまみは、大きく切って鉄板で焼いたキャベツに、塩辛バターをのせて。
塩辛とバターの塩味でキャベツの甘味が引き立つ。
それをビールの苦みで流し込む。

最高の週末の夜。
月曜からも頑張ろう。



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