CAICA(2315)のライツ・オファリング
CAICAのライツオファリングについて、記録としてまとめてみました。
手数料や税金などの細かい数字は考慮していません。あくまでも勉強のための記録です。ご了承ください。
1.ライツ・オファリング?
しばらく監視していた銘柄「CAICA(2315)」がライツ・オファリングを実施すると2020年6月18日(木)に発表しました。
「ライツ・オファリング」とは何ぞや?
増資関連の用語のようですが、よくわからなかったので調べてみました。
ざっくりと「市場価格より安い価格でその会社の新株を購入できる「新株予約券」を無償で受けることができる仕組み」のようです。
新株予約権がもらえるなんてこれはチャンスなのか?
さらに調べてみました。
2.誰がいつ、どのくらいもらえるのか?
CAICAの場合、権利付き最終日の8月6日(木)の16時までに株式を保有していれば保有している株数を同じ個数の新株予約券の権利を受け取れるとのこと。
正確には「8月11日(火)の最終の株主名簿に記載又は記録された株主」が権利を受け取れるので、そのため8月6日(木)の16時までに購入、保有する必要がある。8月6日(木)のPTS(ナイトセッション)からは通常どおり株を売っても権利はなくならない。
3.新株予約権はいつから、いくらで行使できるのか?
新株の価格は8月5日(火)の終値33円より、終値の半分16円と決定。
8月12日(水) から9月16日(水)まで行使可能とのこと。
新株予約券を行使し、新株を発行するためには1個当たり16円が必要。行使の方法は証券会社により異なる。
非常に株主にやさしい仕組みだと感じましたが、調べるとそんなに甘くはありませんでした。
4.権利落ちが反映される
33円の株が16円で買えるだけなら非常に儲かりますが、上手に仕組みが出来ていて、株価を調整するため8月7日(金)に株価に権利落ちが反映され株価が下がるとのこと。ややこしい。
(33円+16円)÷2により計算することとされたため、8月6日(木)のPTSナイトセッションより株価が25円に下がりました。
5.新株予約権は売買できる
さらにややこしいのが、新株予約権は行使しなくてもそれ自体を売買できる点です。
また、親株は8月7日(金)から権利落ち株価で売買できますが、新株予約権の売買ができるようになるのは8月12日(水)から。そのうえ新株予約権を行使しても実際に新株もらえるまでにも時間がかかるので、実際に新株がもらえるころには株価が下がっている可能性もある。
理論上、25円-16円=9円が新株予約権の基準価格と想定されるが、万一親株があがれば、新株予約権の価格もあがるため、新株予約権自体を売った方が儲かる場合もある…どうしよう。
6.結局どのように売買したか。
8月6日(木)の時点で33円で3,100株(102,300円)を購入し保有しました。
3,100株分の新株予約権がもらえることになります。
8月12日(水)の朝までアプリ上で「新株予約権」が確認できなかったので不安でした。また、8月7日(金)の時点では株価が下がり、評価額が25円で計算されるので資産は目減りするので焦りました。
※102,300円が77,500円と評価
色々なパターンを想定しましたが、過去のライツの動きなども調べた結果、以下の2つのパターンを計画。
①親株が8月7日(金)に25円より株価が高くなれば、30円当たりを目処に売却。新株予約権も8月12日(水)に9円以上であれば売却。
②親株が8月7日(金)に25円付近で始まるのであれば、3,100株×16円=49,600円の資金を投入、16円で行使して、平均取得価格は25円、合計で6,200株の株式を保有する。
そして迎えた、8月7日(金)の寄り付き。
25円で始まるはずの株価が30円以上の価格で寄り付きました。
ということでパターン①より31円で売却。
31円×3,100株=96,100円
あとは新株予約権です。
8月12日(水)の寄り付き…新株予約権は10円の値をつけました。
少し躊躇してしまったので結局8円で売却。
8円×3,100個=24,800円
■結果
親株:31円×3,100株=96,100円
新株予約権:8円×3,100個=24,800円
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120,900円
最初に購入した価格を引き算すると…
120,900円-102,300円=18,600円
18,600円の利益を得ることができました。
7.【まとめ】
6月18日(木)にライツ・オファリングが発表されてから、自分なりに色々と調べて大変勉強になりました。
とにかくルールを理解することが大事。
複雑な内容なので、調べることが面倒なのか、実際に何もわからず取引している方も沢山見かけました。
ルールがわからなければ、予定も立てられないし、いくらで売れば儲かるのか計算もできず、かなり不利な状況。負ける可能性も高くなる。
ライツ・オファリング自体がどの時間軸でどのように儲かるのかは投資スタンスによってことなるだろうけど、自分の場合は、十分に計画を立てたことで良いトレードができたと思っています。
実際にどのくらい新株が行使されたかによって今後の株価も動いてくると思うので引き続き監視をしながら、勉強したいと考えています。
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