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noteは小説より奇なり

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時々、思いついたら書いている小説集です。 連続短編小説「短い時間の長い瞬間」「Stairway to Heaven」「不幸中にしか幸せはないのか...」など
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#眠れない夜に

散ると知りながら咲くことを恐れない

短い時間の長い瞬間 18話[散ると知りながら咲くことを恐れない] 4月に入り、剣志の周りは…

イトカズ
2年前
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曇天の空の下、きっとここが分かれ道

短い時間の長い瞬間 17話[曇天の空の下、きっとここが分かれ道] 日曜日の午後、菜津は明日…

イトカズ
2年前
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失われた世界への悲しみがとまらない

短い時間の長い瞬間 16話[失われた世界への悲しみがとまらない] 剣志が帰ったあと、目を覚…

イトカズ
2年前
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再会の合図は不確かな事情により

短い時間の長い瞬間 15話[再会の合図は不確かな事情により] 菜津が勤める会社の休憩室では…

イトカズ
2年前
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頭の中を占拠する悪たちの夜のはじまり

短い時間の長い瞬間 11話[頭の中を占拠する悪たちの夜のはじまり] 剣志は綾乃から、「美涼…

イトカズ
2年前
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それは恐るべき時間の始まりにほかならぬ

短い時間の長い瞬間 10話 [それは恐るべき時間の始まりにほかならぬ] 菜津は検査着に着替…

イトカズ
2年前
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確信に基づくささやかな堕落

短い時間の長い瞬間 9話 [確信に基づくささやかな堕落] 小春日和っていうのだろうか、空は晴れわたり温かい空気がオフィス街を包んでいた。 自転車通勤をする者にとっては好都合な気候ではあるが、剣志の心の中は真冬の嵐といったところだった。 昨夜、綾乃とのデートの後にかかってきた電話は酔っ払ってグダグダになった美涼からだった。周りの囃し立てるような男女の声の中で美涼は舌が回らない調子で言った。 「剣志、頼みがあんの。お金貸してくれない?」 「いきなり何言ってんの。酔っ払ってんの?

セスナ機は世界のどこかの空の中

短い時間の長い瞬間 1 [セスナ機は世界のどこかの空の中] * 菜津は窓の方に足を向けてソフ…

イトカズ
2年前
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