史上もっとも迂闊な四畳半
『愉快』な本である。
『おもしろい』とか『楽しい』というのとはちょっと違っている。『愉快』としか表現のしようがない。「森見登美彦・四畳半タイムマシンブル〜ス(原案・上田誠)」を読み終えた。それもたった半日で。頭の中に登場人物が現れる。そして彼らのドタバタとした行動が私の頭の中で繰り広げられる。目は本に向かって文字を追っているのだけど、その映像が映し出されていく不思議さを感じる。クルクルと場面が変わりクルクルと人の気持ちが流れていく。とても愉快な経験だった。この技法はどういう