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「八月の母・早見和真」を読了した。 長く苦しい本だ。 読者を嫌な思いにさせる本だと思う。 それは批判しているのではない。それだけ考えさせられる本ということだ。 冒頭は幸せそうな家族の描写から始まる。 しかし、これから長い長い苦しみが描かれるのだろうなと予測させるものが言葉の端々から感じ取れる。 この物語は愛媛県で実際にあった事件を元に書かれたものだと聞いている。 母親と子供、切っても切れない呪縛でがんじがらめにされた事件だったとしか私は知らない。 物語は愛媛県伊予市とい