忘れたくても残ってしまう『すべて忘れてしまうから』燃え殻
著者・燃え殻さんのことはまったく知らないでこの本を選んだ。本屋で平積みにされていた中で一番私が好きなタイプの表紙だったという理由で。パラパラと中を見ていると、短いエッセイとそれに合わせた絵が描かれていて、時々シュールな写真なんかも入っていて、「好きなタイプ」に間違いないと思って買った。そして読んだ。
読みながら思ったのは、燃え殻さんはとても若い方なんだろうなということ。「若い」の定義は曖昧だからどう表現していいかわからないが、年齢的にいうと20代後半から30代半ばではないか