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農家は常に夢を抱く 養蜂家が語るxRの未来

はじめに

皆さんごきげんよう!Beekeeper齊藤です。
早速ですが『xR』という言葉はご存じでしょうか?
細かい説明は省いて簡単に言うと
「VR(Virtual Reality) 仮想現実」
「AR(Augmented Reality)拡張現実」
「MR(Mixed Reality)複合現実」
「SR(Substitutional Reality)代替現実」
これらの単語をまとめてxRと表現しています。耳馴染みがいい「VR」と脳内で置き換えちゃってもそこまで問題はないですね。

養蜂家の現状

農家は常に進化していかなければ周りに置いていかれてしまいます。
養蜂家も例外ではありません、ニュースや新聞、情報誌等を中心に時折開かれるサミットの情報、さらには国内外問わず学校機関や研究機関から発表される蜜蜂に関する論文など、常に目を光らせておく必要があります。

蜜蜂は「生きて」います。生きている以上「進化」します。

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そして蜜蜂を蝕むあらゆる病気も同様に進化しています。
最近ですと特にダニによる被害が多いので、この情報には常にアンテナを張っておかないといとも簡単に蜜蜂達は死んでしまいます。
養蜂家は畜産農家に分類されておりますが、国からの支援は他の牛豚鶏等の畜産農家、さらには米農家や野菜農家に比べると決して待遇が良いものではありません。
蜂が病気になり全滅したとしても土砂災害で養蜂場が流されようとも山火事で全て燃えようとも手厚い保護があるわけではありません。
報告しろとは言われますが報告したからといって補助が行われた事はほぼありません。
2019年に千葉を襲った台風15号の被害時も報告だけ行いましたが、特に補助はありませんでした。
私はそれにたいして「不満がある!」と声たかだかに叫びたいのではなく、これが現状である、ということを知っていただいた上で読みすすめて頂きたいのです。

VRを始めてみて

突然ですが、私の趣味は広く浅く色々なゲームに手を出す事でございます。
コンシューマではなくPCが基本なのでSteam等で販売されているゲームかブラウザゲームもしくはクロスプラットフォームに対応しているFPS、TPS系のゲーム色々なものを今まで体験して遊んできました。

そこにOculusQuest2という安価でVRを楽しめる機器が突然現れ思わず手を出してしましました。

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※実際に届いたOculus Quest2 この日はテンション爆上がりでした

最初の頃は一人で楽しめるVRゲームを遊んでおりましたがVRChatという交流系のゲームに誘われ始めてみた所びっくり!面白いコンテンツで溢れているではないですか!ちょうどその時期新型コロナの流行であらゆる場所から人が消えていた時期でしたが消えてしまった人がVRChatに来ているかの如く賑わっておりました。
そこで交流をしていると色々な方が私の養蜂家という職業について興味を持って真剣に話を聞いてくれる事に気付き、そこに新たな未来を感じられずにはいられませんでした。

友との会合

これまでの話し方だと私がなぜVRChatを始めたのかと考えた時多くの人は「仕事の為」と思うかもしれませんが、ごめんなさい。違います。

そう私は「遊ぶ為」にVRChatを始めたのです。

しかしなぜ「遊び」の中に「仕事」を持ち込めたかと言うとある「友人」との会合が大きいと言わざるおえません。
それは誰を隠そうVRパフォーマー、VRアクター、VR講師、VR演出家、VR広報と肩書が山程ある人物「yoikami」です。
彼がVRChat内で活発に活動する姿を見て「あぁ、楽しそうだなぁ!」と純粋にそう感じてそこがきっかけとなり彼と会話する機会が増えて自然とVRの世界で酒をの飲み交わす友人となっていました。
このNoteを開設する事になったのもこの記事を書いている事もきっかけはなんだかんだ彼の影響があったからに他なりません面と向かって感謝を述べるのは照れくさいのでここで「ありがとう」を伝えさせて頂きます。

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※画像1 普通のyoikami 画像2 オフのyoikamiとツーショット

新たな販路となってくる可能性を秘める場所

新しく商売を始める人が一番困る事は販路の確保であると私は思います。
インターネットであらゆる場所と繋がれる現在、ネットショップの開設は当たり前になっております。

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※画像は頑張って開設したSTORESのTOP画面

しかしネットショップを開いたからといって宣伝を行わないと売っている事にすら気付いて貰えないのが現状です。(知っておられる方はとても多いと思います…!)
色々な場所に広告を出そうにもやはり有名な場所であればある程先立つ物が必要なのもまた事実。
今までは現実で特定の場所を借りて即売会や店を開く事が人と人を繋げる一番効率的で確実な手段でした。しかし人の往来が制限されている現在大人数を集める事自体が忌避されています。
ところがVRはどうでしょうか。
直接面と向かって会話しているのにも関わらず接触は一切ありません。
そしてそこに集まるのは私もしくは私の商品に興味を持ってくれる人達しかいないのです。これ程願ったり叶ったりな事はありません。
昼間の間は今まで通り現場での作業に勤しみ夜になれば興味を持ってくれている人達を相手に実際の作業内容やどこに拘りをもって生産を行っているかの説明を行い納得して貰ったうえで購入を検討して頂ける。
しかもVRという仮想世界に商品を置いている関係上大人数が同じ商品に手を伸ばしたとしても感染リスクは一切ありません。
商品を実際に手に取って頂き形状や大きさを確かめて頂く事が可能です。
一番トラブルの少ない形で商売を行う事が出来る!というわけです。

今後の先行き

新たな可能性を秘めてなおかつ実現出来るだけのポテンシャルを秘めているVRですが万能ではありません。

我々のような農家は実態のある物を商品として売る関係上やはり「新鮮さ」や「味」が命です。

現状VRでは「新鮮さ」は届くまでわからず「味」を体験出来るシステムはありません。

ただ農場をライブ配信する事によって「新鮮さ」をアピールする事は可能です。

「味」に関してはかなり難しいとは思いますが「香り」であれば既に映画等では4DXという形で香りの体験が可能となっておりVRの世界にもVAQSOが香りデバイスの開発に注力しています。
人の感覚がだんだんとVRの世界でも現実と同じように体験できるようになってきている現在是非とも今からVRを体験しここからものすごい速さで加速しつつあるVRの世界の進歩を自分の目と身体で体験して貰いたいので是非ともこれをご覧の皆さんまだVRを体験していないのであれば是非ともVRの世界に一歩踏み出してみましょう!

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※VRの世界では日々様々なイベントが開催されています是非一緒に楽しみましょう

以下、連名記事掲載、校正担当yoikamiより
XRという一つの「ビジネスの場所」として、関係性が無いように見える「現実」の「農業」という商業。しかし、物販において最初に重要なのは「商品に興味を持ってもらうこと」なのではないかと考えています。
ネットで商品を販売できるこの時代、画像や動画で情報を確認できる便利なこの時代だからこそ「新しい販売、新しい興味関心の捉え方」も重要なのではないだろうかと思っています。それについてVRはとても「直感的」です。一見「現実の蜂蜜を販売する」という、VRでは販売促進ができないように思えるものでも「VRのカフェとコラボし、甘いものへの食欲を刺激する」であったり「どのように蜂蜜がとれるか、養蜂を経験してもらう(こちらについては将来の養蜂家を育てる意味合いすらある)」であったり、興味関心へ直感的にアプローチする方法があるはずです。それらを活用した「XRにおける商業」の可能性は大企業だけではなく、中小ひいては個人の商業にも活用できうると考えております。

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